うーむ、な『新自由主義の復権』

これまた「○○が読むべき100冊」のような雑誌で紹介されていて購入した1冊。

正直、東京までの通勤電車の中でもなければ読めないだろう、非常に読みづらい本でした。

アダム・スミスやケインズ、ハイエクやフリードマンなど、経済学を勉強した方なら違うんでしょうが、無学の自分には難解な部分が多かったです。
なので、遅読の自分が更に遅読になってしまい、諦めて途中からは熟読を避け、意識して速読に走った一冊でございます。

さて、中身はと言いますと、いわゆる「小泉改革」に代表される新自由主義へのバッシングに対し、経済学者で、経済財政諮問会議のメンバーでもあった著者が、その誤解を解くと共に日本経済再生のビジョンを示すというもの。

読んでいて納得する部分も多々ありましたが、全編通じて違和感を覚えながら読み終えた感じです。

平清盛や織田信長の時代から市場主義は日本の伝統と訴え、戦時の統制経済から戦後の自民党型利益分配政治までを「日本型社会主義」と言う事実認識や、新自由主義に抵抗することを、社会主義に連なる反市場的な立場だと決めつける対立軸の作り方などを見ていると、なんとなく新自由主義バッシングに対する、逆バッシングを見ているようです。

そんな難しいことよりも、自分としては例えば「雇用や景気の地域格差があるなら、みんな東京に引っ越せばいい」的な氏の感覚についていけません。

「経済学の基本的な考え方」に基づく「正しい政策」を実施すれば、社会は良くなると考えるのはある意味正しいのかもしれませんが、世の中は経済だけで動いているわけではないですからね。

個人的には、新自由主義が復権されると怖いなという気がしました^^;

てことで、頭から湯気が出てきそうな難しい本をやっと読み終えたので、次はワクワクするような楽しい本を読むことにします。

『新自由主義の復権 日本経済はなぜ停滞しているのか』八代尚宏著 中公新書

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この記事へのコメント
>>HI-koさん

日本が世界の先頭に立って、新たな価値観を築いていけたら良いですね。

幸せだなぁっていう、その「幸せ」の根拠をちょっと変えれば良いんだと思います。
文明の進化が、決して人間の幸せとイコールではないということを、もう一度みんなが考え直してみる時代になったのではないでしょうか。
Posted by ugug at 2012年09月25日 21:08
ごめん、間違ってHI-KOさんのコメント削除しちゃった^^;
Posted by ugug at 2012年09月25日 21:10
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