2013年06月14日
旗弁でまちおこし!?
旗弁の美しい天然記念物「初重桜」(2013.4.1撮影)
お弁当の話ではありません。
過日『さくら百科』なる本を読んでいたところ、「桜と地域おこし」というコーナーに「チョウショウインハタザクラ」なる桜が載っていました。
埼玉県志木市の長勝院跡にある古木の山桜を、地域おこしに結びつけたという事例紹介でした。
長勝院旗桜
この「チョウショウンハタザクラ」ですが、志木市HPによると…
他にもいろいろ調べてみましたが、一様に「志木市にしかない貴重な桜」という解説がされていました。
「類のない…」の根拠となったのは、、日本桜の会の機関誌「櫻の科学(日本櫻学会編)」(平成10年9月版)にて、世界に一つだけの新種とされたという記事から来ているようです。
既に平成5年には市指定の文化財にはなっていたようですが、「他に類のない…」桜があるなら、これで地域おこしをしようということになったようです。
「旗桜まつり」はもちろん、まんじゅうや最中、日本酒など「旗桜」を使った商品も開発され、志木市の名物にもなっているとのことでした。
さて、私がこれを見て感じたのは、観光の名所になるような桜を探しているところは多いんだなぁということです。
岩手の石割桜や河津桜などがそうですが、、“他にはない”桜はそれだけで観光資源になり得るという先例があり、「うちの町にもないか?」となるわけです。
他ならぬ我々も当初はそんな感じでした。
ところで、この「長勝院旗桜」ですが、樹齢400年の山桜ということよりも、「旗弁」が最大のセールスポイントになっている様子。
長勝院旗桜の旗弁アップ
この「旗弁」については、私も「通がうなる山桜をご紹介」で紹介しましたように、天然記念物「初重桜」を筆頭に、桜川には数多く見受けられます。
「長勝院旗桜」では、年によって発生数も変わるそうですが、全体の20%程度に現れるそうで、実際は見つけることが難しいらしいです。
実物はもちろん見たことがないので、写真で確認させてもらいましたが、正直旗弁を見慣れた我々からすれば「これで?」という感じがします。
旗弁だらけの「初重桜」と比べれば、旗弁の見事さでは明らかに劣ります。
また、「他に類のない…」ですが、そもそも自生種の山桜ですから、櫻学会なるところのオーソライズなどなくても、例えば磯部桜川公園の500本の山桜は、500本すべて「他に類のない」桜です。
あらめて「他に類のない」などと言わずとも、自生種の桜を知るものならば、そんなものは当たり前の話と言うことです。
長勝院旗桜が品種登録されているかどうかはわかりませんが、磯部桜川公園の山桜も、「これは」と思うものを品種登録すれば、更に「他に類のない」を強調することもできます。
でも、私が言いたいのは、桜の優劣などということではなくて、こういう言い方をしては悪いんですが、この程度の桜でも熱意を持って皆が力を合わせれば、地域おこしになるということです。
世の中の大半の方は、そんなに桜に詳しいわけではありません。
「この桜は珍しい特徴を持った、他に類のない貴重な桜なんですよ」ということを強く訴えれば、「是非一度見てみよう」という気になるわけですね。
そして、旗弁などの珍しい特徴を解説すると「なるほど、良いものを見せてもらった」となるわけです。
「初重桜」全景
景観としてのそれは、見る者を圧倒するようなインパクトが必要ですが、こうした花の特徴で売り出す場合は、決して樹木自体立派である必要もないし、場所だってそんなにこだわる必要はないわけですから、意外と見つけ出しやすいかもしれない。
いろいろあるからどれを売り出して良いかわからない我々にとっては、非常に勉強になります。
長勝院旗桜に習って、我々も小出しに一つずつ「他に類のない…」を売り出しましょうか。
長勝院旗桜
この「チョウショウンハタザクラ」ですが、志木市HPによると…
目通り樹周り3.05メートル、高さ11.2メートル、推定樹齢400年以上のハタザクラです。
花は大きく、一重咲きの花に雄しべの一部が花弁状に変わった旗弁(1から2枚)を生ずるヤマザクラ(バラ科)の一種で、この種のハタザクラとしては、他に類がなく唯一の栽培品種です。
開花時の花付きは極めてにぎやかです。
他にもいろいろ調べてみましたが、一様に「志木市にしかない貴重な桜」という解説がされていました。
「類のない…」の根拠となったのは、、日本桜の会の機関誌「櫻の科学(日本櫻学会編)」(平成10年9月版)にて、世界に一つだけの新種とされたという記事から来ているようです。
既に平成5年には市指定の文化財にはなっていたようですが、「他に類のない…」桜があるなら、これで地域おこしをしようということになったようです。
「旗桜まつり」はもちろん、まんじゅうや最中、日本酒など「旗桜」を使った商品も開発され、志木市の名物にもなっているとのことでした。
さて、私がこれを見て感じたのは、観光の名所になるような桜を探しているところは多いんだなぁということです。
岩手の石割桜や河津桜などがそうですが、、“他にはない”桜はそれだけで観光資源になり得るという先例があり、「うちの町にもないか?」となるわけです。
他ならぬ我々も当初はそんな感じでした。
ところで、この「長勝院旗桜」ですが、樹齢400年の山桜ということよりも、「旗弁」が最大のセールスポイントになっている様子。
長勝院旗桜の旗弁アップ
この「旗弁」については、私も「通がうなる山桜をご紹介」で紹介しましたように、天然記念物「初重桜」を筆頭に、桜川には数多く見受けられます。
「長勝院旗桜」では、年によって発生数も変わるそうですが、全体の20%程度に現れるそうで、実際は見つけることが難しいらしいです。
実物はもちろん見たことがないので、写真で確認させてもらいましたが、正直旗弁を見慣れた我々からすれば「これで?」という感じがします。
旗弁だらけの「初重桜」と比べれば、旗弁の見事さでは明らかに劣ります。
また、「他に類のない…」ですが、そもそも自生種の山桜ですから、櫻学会なるところのオーソライズなどなくても、例えば磯部桜川公園の500本の山桜は、500本すべて「他に類のない」桜です。
あらめて「他に類のない」などと言わずとも、自生種の桜を知るものならば、そんなものは当たり前の話と言うことです。
長勝院旗桜が品種登録されているかどうかはわかりませんが、磯部桜川公園の山桜も、「これは」と思うものを品種登録すれば、更に「他に類のない」を強調することもできます。
でも、私が言いたいのは、桜の優劣などということではなくて、こういう言い方をしては悪いんですが、この程度の桜でも熱意を持って皆が力を合わせれば、地域おこしになるということです。
世の中の大半の方は、そんなに桜に詳しいわけではありません。
「この桜は珍しい特徴を持った、他に類のない貴重な桜なんですよ」ということを強く訴えれば、「是非一度見てみよう」という気になるわけですね。
そして、旗弁などの珍しい特徴を解説すると「なるほど、良いものを見せてもらった」となるわけです。
「初重桜」全景
景観としてのそれは、見る者を圧倒するようなインパクトが必要ですが、こうした花の特徴で売り出す場合は、決して樹木自体立派である必要もないし、場所だってそんなにこだわる必要はないわけですから、意外と見つけ出しやすいかもしれない。
いろいろあるからどれを売り出して良いかわからない我々にとっては、非常に勉強になります。
長勝院旗桜に習って、我々も小出しに一つずつ「他に類のない…」を売り出しましょうか。
Posted by ug at 14:52│Comments(0)│サクラぐるひ
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