2013年06月19日
木材としてのヤマザクラ
とうとう→にあるカテゴリー「サクラぐるひ」が、「ざっき」に並んでしまいました。
「もう書きません」と言いつつ、懲りずに桜ネタばかり書いている自分に自分でも呆れています。
さて、以前も書きましたが、実は高峯の山桜は、我々が「これは見事ですよ」と地元平沢地区の方達に伝える前は誰も見向きもせず…どころか、「邪魔だから…」と伐採されていたそうです。
杉などに比べて成長が遅く、木材として育てるには合わない樹木だったからでしょうか、せいぜい薪にされるくらいだったと言います。
しかし、実は桜は材木としても非常に優秀な木でして、特にヤマザクラは用材に適した銘木として取り扱われているんです。
東京にある瀬尾木材(有)のHPには
それにしても楽器から三角定規まで、いろんなところで使われていたんですねぇ。
江戸時代の印刷物の殆どがヤマザクラの版木で印刷されていたなんて知りませんでした。
外材の桜
最近は輸入材の桜で代用され、ヤマザクラよりもピンクがかったものが多いようですが、国産のヤマザクラ材が使われている製品としては、他にも国会議事堂本会議場の議員席が有名です。
議事堂内は本会議場含め、ほとんどが彫刻の施されたケヤキで作られていますが、本会議場の机には桜が使われているのです。
現在は「入手困難」らしいヤマザクラ材。
確かに、トップ画像のようなヤマザクラがあったら、それだけで桜の名所になりそうですし、山に自生しているものだとしても、切り出すには相当な労力が要ることでしょう。
欲しいなぁとは思いますが、トップ画像の2400×720×65(mm)のこの無垢板で¥250,000もします。
せいぜいヤマザクラのコースターでガマンすることにします。
杉などに比べて成長が遅く、木材として育てるには合わない樹木だったからでしょうか、せいぜい薪にされるくらいだったと言います。
しかし、実は桜は材木としても非常に優秀な木でして、特にヤマザクラは用材に適した銘木として取り扱われているんです。
東京にある瀬尾木材(有)のHPには
サクラの仲間でもヤマザクラの材質が一番用材に適しています。
山桜には、白山桜という白い花をつける樹木の木は、南方型で宮城新潟ラインから南に多くあります。大山桜という淡褐色の花を付ける樹種は本州中部から以北に多い北方型です。
また霞桜という種類は、花は真っ白で遅く咲くもので、深山に多く自生しています。
染井吉野は江戸時代に鑑賞用として作られた木で、用材には向きません。
山桜の材質は粘りがあって、切削加工が容易で表面がきれいに仕上がる性質があり、それを活かして版画の台木に使われました。
江戸時代の浮世絵や書籍の印刷用の版木はほとんどヤマザクラでした。
木管楽器、薩摩琵琶の胴、ピアノ、オルガンの外装、琴柱、三味線等の楽器に使われ、算盤玉、漆器の木地、サラダボウル、ブラシの柄、額縁、塩田器具、三角定規のような道具類にもよく使われています。
家具としては桜材製の洋服ダンスは高級品のレッテルをつけられており、その美しさを引き立てます。まれに出る縮み杢は天板、ダイニングテーブル、カウンター材に珍重されています。
現在ではヤマザクラによく似た材質のカバ材に取って代わられています。
また紫檀の代用品として着色塗装し、仏壇にも使われていました。
現在、山桜は市場では入手困難で、桜材を注文すると代用としてマカバ材が供給されます。
本来はサクラと呼べばヤマザクラ(木材業界では本桜ともいいます)で、マカバは代用品となっていますが近年ではマカバは独自の材として価値を生み出しております。
それにしても楽器から三角定規まで、いろんなところで使われていたんですねぇ。
江戸時代の印刷物の殆どがヤマザクラの版木で印刷されていたなんて知りませんでした。
外材の桜
最近は輸入材の桜で代用され、ヤマザクラよりもピンクがかったものが多いようですが、国産のヤマザクラ材が使われている製品としては、他にも国会議事堂本会議場の議員席が有名です。
議事堂内は本会議場含め、ほとんどが彫刻の施されたケヤキで作られていますが、本会議場の机には桜が使われているのです。
現在は「入手困難」らしいヤマザクラ材。
確かに、トップ画像のようなヤマザクラがあったら、それだけで桜の名所になりそうですし、山に自生しているものだとしても、切り出すには相当な労力が要ることでしょう。
欲しいなぁとは思いますが、トップ画像の2400×720×65(mm)のこの無垢板で¥250,000もします。
せいぜいヤマザクラのコースターでガマンすることにします。
Posted by ug at 14:51│Comments(0)│サクラぐるひ
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