オシャレな田舎…ニシアワーと百年の森林

ご覧の素敵な木製のiPhoneケース。

オシャレなECショップを紹介するサイトで見つけたのですが、この製品を作っている会社がちょっとオドロキだったのでご紹介してみます。
オシャレな田舎…ニシアワーと百年の森林

「ニシアワー」というブランド名で、スギやヒノキの間伐材から作られる無垢の床材「ユカハリ」や、無垢の木で出来た家具などを販売している会社なんですが、これがなんと!!、たった人口1600人の村のいわゆる“三セク”によって設立されたベンチャー企業だったのです。

オシャレな田舎…ニシアワーと百年の森林

経緯を簡単に説明しますと…

村の面積の95%が森という岡山県西粟倉村(にしあわくらそん)で、林業の再生に力を貸して欲しいと頼まれた牧大介さんが、2009年に村と共同で「西粟倉・森の学校」というベンチャー企業を立ち上げました。

しかし、村には人材も製品を作り出すノウハウも無かったため、牧さんは東京や大阪で森の再生にチャレンジする挑戦者募集説明会を何度も開催します。

すると、予想を超える数の若者が次々と集まり、都会の消費者に受け入れられる製品を生み出せるようになったそうです。

これに先がけ、西粟倉村では、単なるお金集めだけではない、村のファンづくりを目的にしたファンドを設立、400名もの出資者(仲間)が集まったといいます。

こうして「ニシアワー」ブランドが動き出したわけですが、1年後には村の木材による収入は2倍に増加、現在も村にある地域資源から商品を生み出し、流通させていくというチャレンジを続けています。

オシャレな田舎…ニシアワーと百年の森林

代表である牧大介さんについてや、牧さんの考え、「西粟倉・森の学校」については、長くなるのでこでの解説は避けますが、非常に素晴らしいので、是非『人口1600人の村の挑戦』『日本の田舎の問題はきちんと資本主義が定着していないことだ。』をご覧ください。

また、西粟倉村のチャレンジは2011年にNHKでも取り上げられていますので『森を救う“おしゃれ家具” 秘密は若い力!』もご覧いただければと思います。

さて、私がこの「西粟倉・森の学校」に興味を抱いたのは、「村おこし」的な取り組みということもありますが、下書きだけして結局読後感を書けずにいた、藻谷浩介さんの著書『里山資本主義』を読んだばかりだったということもあります。

オシャレな田舎…ニシアワーと百年の森林

『里山資本主義』では、やはり同じ岡山県の真庭市というところで、これまた同じ「木材」を利用したバイオマス発電や新建築材の開発で、化石燃料に依存せず、持続可能な地域経済の安定を図る取り組みが紹介されています。

藻谷氏は、マネー資本主義の現代社会の中で、エネルギーや食料の一部を自給(地産地消)することで、お金を使わなくても幸せに暮らし、経済的に自立できる安全弁のようなサブシステムをつくろうじゃないか、という提案をしており、里山はその最先端を行っているのだと言います。

西粟倉村の挑戦も、地域資源である林業を再生することで地域経済の再生を図ろうというところは『里山資本主義』と一致しています。

違うのは、先の真庭市が、無駄になっていた間伐材をエネルギーに変えることで、新たな産業を築こうとしているのに対し、西粟倉村は同じ間伐材を家具や床材などの「価値ある製品」にして対価を得ようとしている点です。

オシャレな田舎…ニシアワーと百年の森林
トリイテーブル(注文生産品) ¥345,000

しかも、こうした製品作りを、Iターンで村に移り住んだ若者達が担っているのです。

言ってみれば、村の地域資源の営業マンとして、若者達が頑張っているというわけです。

ニシアワーのサイトを見ていただくとわかりますが、若者達の作る製品のセンスは確かに良いですが、なかなかいい値段です。

オシャレな田舎…ニシアワーと百年の森林
間伐材の木製ケース for iPhone4S / 5 / 5S ¥12,800

しかし、売り切れ商品も多いところを見ると、付加価値のある「ニシアワー」ブランドが確立されつつあるということだと思います。

今後更にブランドイメージが高まれば、「百年の森林」に取り組む西粟倉村自体がブランドとなり、経済的な自立を果たすことも可能なのではないかと私も期待しています。

そんなわけで、調べれば調べるほど、西粟倉村の魅力に惹きつけられてしまいました。

何より若者がイキイキと、田舎の村で活躍している姿が素晴らしい。

たった1600人しかいない辺境の村でも、頑張れば魅力ある地域にしていけるのだということをまざまざと見せつけられた感じです。

若者は出て行き、少子高齢化と人口減少が続くわが桜川市も、大いに見習わなくてはいけないなぁとつくづく思いました。

…と、久し振りに「まちおこし人」的記事でございました^^;

『ニシアワー』

『百年の森林』

『牧大介さんのブログ』

『共同の森ファンド』

『里山のチカラ』

※記事内の画像は『ニシアワー』さんのサイトから転載させていただきました。

オシャレな田舎…ニシアワーと百年の森林

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この記事へのコメント
嘘まみれ、補助金まみれの西粟倉森の学校です。牧は村に一度も住んだことがない、営業の坂田も、4年間補助金で、人件費かからず、、、村の人間もいい加減あきれる最低の場所です。早くいなくなって欲しいです。
Posted by 村民 at 2014年06月08日 19:45
>>村民さん

返事が遅くなりました。

うーん、それが現実なのですかぁ。
補助事業などが絡むとよくある話ですねぇ。
私も「あまりにきれいすぎる」感じは受けましたが、本当ならスゴイなぁという気持ちで書きました。
結局は「格好ばかり」ということなのでしょう。
全部が全部ではないと思いますが、私も都会の若者がIターンで田舎に向かうのは、「なんとなくかっこいいから」という気持ちからなのではないかと思っていました。
若者が田舎に入って、地元の人と汗をかき、地元の為に頑張るなんて話は、やはり夢物語なのかもしれませんね。
Posted by ugug at 2014年06月17日 23:37
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