2014年01月24日
made for Japan…カッコよすぎるニッポンのスーパーKcar!!
昨年のことなので、旬を過ぎた話題かもしれませんが、2013東京モーターショーで発表された軽自動車が、どうにも気になってしまったのでご紹介してみます。
注目を集めたのは「HONDA S660 CONCEPT」と、「DAIHATSU KOPEN」の2車種です。
10年前に人気を博した「ビート」の後継車と言われるホンダの軽スポーツカーです。
ここまで本気のデザインは、「軽」とは思えません。
確かにビートもミッドシップエンジンの革新的なデザインではありましたが、当時全盛を誇った日産スカイラインGTR(R32)やフェレディZ(Z32)、その後ホンダから出たNSX辺りと比べると、どうしても「軽」の薄っぺらい感じは否めませんでした。
HONDAビート(1991-1996) 奥はHONDA NSX
しかし、「S660」は、同時に展示されていた「NSX CONCEPT」と比べても遜色ないというか、嫌みに感じるほどの未来的なデザインのNSXよりも格好良く見えてきます。
この角度から見ても軽とは思えません
実はこのS660とほぼ同デザインのコンセプトカーは、「EV-STAR」として2011年のモーターショーで発表されていたのですが、このときは電気自動車で、まさに“近未来のコンセプトカー”でした。
これなら格好良くて当たり前だし、私もあまり気にも留めはしなかったでしょう。
しかし、「S660」は軽自動車規格に則った660cc未満のガソリンエンジン仕様となっており、どうも本年末か来年に市販される予定だというのです。
リアビューの質感も「軽」っぽくないでしょ?
こうなると話はまったく違ってきます。
“コックピット”と呼ぶに相応しいKOOLな運転席周り
市販までの問題はルーフの形状や構造らしいですが、担当者によれば「できるだけこの形のまま市販化する」だそうで、たぶん別体型のハードトップではなく、ソフトトップになるのではないかと噂されています。
果たして、本当にこの形のまま市販されるのか、されるとしたら価格は?と興味は尽きないところです。
ミッドシップエンジンの冷却用ダクトなど、細部も手が込んでいます
スポーツカーの人気がなくなって久しい今、是非S660が火付け役になってもらえたらと思います。
『HONDA S660 CONCEPT』
http://www.honda.co.jp/motorshow/2013/sp/tms/list/s660.html
さて、もう一方の雄はDAIHATSUの「COPEN」です。
DAIHATSU COPEN Rmz
2012年まで発売していた初代コペンの後継車で、こちらも本年発売が予定されています。
独特な外装パネルのXmz
どことなくブガッティを彷彿とさせるフロントデザインで、S660と比べるとやや「軽カー」の印象は残ります。
サイドビューもやや寸詰まりな感じは否めません
RmzとXmzは実は同じ骨格のボディでできており、外装パネルはまるでスマホカバーのように、好みに合わせて交換が可能なのだとか。
その気になれば、気分に合わせて外板を替えるような乗り方ができてしまうというわけです。
この角度からだとかなり格好良いです
しかし、先代コペンがかなりの人気だったこともあり、これだけイメージの違ったデザインにするなら、まったく違う車種名で発売しても良かったのではないかと思うのですが…
先代COPEN まるでイメージが違います^^;
実際はかなり斬新な部分もあるのですが、S660のデザインが飛び抜けているので、内装などを見てもCOPENは“より現実的”といった印象ですね。
内装もかなり「現実的」な印象
さて、そんな新型COPENですが、ダイハツでは年内の発売に向けて、COPEN Xmzのネーミングを募集しています。
といっても、COPENの名称は変わらず、「Xmz」の部分をアルファベット2文字~5文字で考えてもらうというもの。
命名者(1名)には、開発担当デザイナーによるオリジナルペイントのコペン…のミニカーと、やや賞品がショボい感じはしますが、自分のネーミングした車が街を走っているというのは、なかなか気分の良いものではないでしょうか。
『新型コペン公式プレサイト』
https://copen.jp/
というわけで、話題のKcar2台を紹介してみましたが、上記2台とはジャンルが異なるものの、東京モーターショーに出展されるや、今月の8日から早速発売されて話題になっているKcarをもう一台ご紹介します。
「ハスラー」という名前を聞くと、私のようなオッサン世代は同社の往年のオフロードバイクを思い浮かべてしまうのですが、やはり「ラフロードを軽やかに走る、活き活きと走る」イメージから、社内公募でこのバイクの名前が出てきたのだそうです。
リアビューも同社のワゴンRなどと比べて断然カワイイ
なんといってもハスラーの魅力は、広い室内空間と日常での使いやすさ。
これに加えて、アウトドアやスポーツといったレジャー好きの方向けに、オフロードの走破性が高いのが特徴です。
「アクティブなライフスタイルに似合う軽クロスオーバー」をコンセプトに開発された新ジャンルの軽自動車ということで、クロカン車である同社の「ジムニー」や、セダンとSUVの中間の“クロスオーバー”を謳った「Kei」とは差別化を図っているようです。
ボディカラーに合わせたカラフルな内装
また、ハスラーには、アウトドア向けはもちろん、サーフィンや釣り、スキー・スノーボードなど、趣味に合わせて豊富なオプションが用意されているのも特徴で、この辺りもこれまでの軽と比べてだいぶオシャレなイメージです。
気になる価格は、一番安いグレードのA(2WD)で¥1,048,950、最高グレードのXターボ 2トーンルーフ仕様車(4WD)が¥1,618,050となっており、ワゴンRとほぼ同程度の価格設定のようです。
『SUZUKI ハスラー』
http://www.suzuki.co.jp/car/hustler/
TPPでの関税交渉でも話題となった、日本が誇る「軽」、いや、「Kcar」ですが、ガソリン代の高騰もあってますます人気は高まっています。
また、S660など見ていると、「軽自動車」というジャンルで括れない、ライトウェイトのスーパーカーというところまで進化している気がします。
もはや軽自動車に乗って優越感に浸れる時代のようです。
軽自動車というジャンルはニッポン独特のものですし、50年近い歴史の中で独自の進化を遂げてきました。
規制などの厳しいシバリから派生したという経緯もあるでしょうが、盆栽だとか“うさぎ小屋”と欧米から揶揄された集合住宅など、ミニマムな空間の中に楽しみを見いだす、日本人ならではの文化が大きく影響しているように思います。
まさにこれぞ「made for Japan」
日本はもっともっと軽自動車を自慢して良いと思います。
Posted by ug at 00:41│Comments(0)│ざっき
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