雨の日も雪の日も… (2010/4/17)

つくづく私という人間は自虐的な性格だなと思います。

26日より、「桜川のサクラ公式サイト」で開花情報の更新がはじまりました。


実はこれ、私が更新しています。

詳しくは『こうして毎朝更新をしていました』あたりをご覧いただくとわかりますが、現在のところは

6:00 起床
6:30 磯部桜川公園~櫻川磯部稲村神社の開花状況を観察・撮影
7:30 帰宅してHPを更新
8:00 出勤

という、比較的余裕のある生活パターンとなっております。

しかし、これもまだ桜が開花していないからのはなし。

公園や神社のサクラが咲き始めると、もっと早起きして…里山のサクラが咲き始めると更に早起きして、分刻みのスケジュールで動かないといけなくなります。

正直申し上げて、みなさまと同じように仕事を抱えながら、出勤前に最低でも10カ所、最盛期には15、6カ所、本数にするとその10倍以上のサクラを観察し、開花状況を撮影、これをホームページやブログにアップするというのは、肉体的にも精神的にもかなりハードな作業なのであります。


過去の開花状況もわかるようにブログも更新

サクラの開花状況というのは、日々ものすごい勢いで変化します。

特に気温の高い日が続くと、これはもう時間単位で変わっていくと言っても過言ではありません。

開花情報を見て、「よし花見に行くぞ!!」という方もいるので、出来るだけ朝の早いうちに更新しないと正確な情報をお届けできません。

いや、そもそも、開花期間中は遅刻して良いよとか、休んで良いよなんて言ってくれる夢のような会社にいるわけではない私に、出勤前以外にこれをやれる時間などありません。




でもね、もしこれがソメイヨシノの開花情報だったら、こんな苦労はまったくいらないんですよ。

なぜなら、ソメイヨシノの場合「○分咲きです」で終わってしまうからです。

画像にしても、おすすめのお花見ポイントの景色を1、2枚撮れば済むはなし。


一斉に咲き一斉に散るのは全部同じ「花」だから

ソメイヨシノでなくとも、園芸品種を群植したような場所なら同じことです。

ところが、クドイくらいお話ししているように、種から育った桜というのは1本1本が非常に個性的で、咲く時期も、咲き方も違います。

よって、「全体」というものがないのです


天然記念物指定11 種(全部「山桜」です)

磯部桜川公園のように800本近いサクラがあれば、これはもう全部紹介するわけにもいかないので、その日その日の特徴あるサクラを紹介する程度ですが、天然記念物種や地域固有の希少なサクラは、開花中はすべて観察しなければなりません。

いきおいそうしたサクラの間を走り回ることになるわけです。

そこにもってきて高峯のような里山の自生の山桜となると、車とはいえ山を登って撮影し、麓に降りて撮影し…で、とにかく時間が掛かるのです。

そんなわけで、すべてのサクラの開花がカブる時期ともなると、文字通り目が回る忙しさというわけです。




では、同じ山桜でもある、日本一のサクラの名所「吉野山」はもっと大変なのでは…と思うでしょう?

いえいえ、実はこれがそんなことはないのです。

吉野山の場合、「下千本」「中千本」「上千本」、最近は「奥千本」もあるようですが、HPをご覧いただければおわかりのように、ソメイヨシノ同様におおよそ「○分咲き」で終わりです。


こんな素っ気ない開花情報です

吉野山ほどの本数になると、もはや「個」にこだわっているわけにもいかず、「全体」として捉えないと無理ということもありますが、実際のところは「放っておいても人は来る」という余裕でしょう。




もうひとつ、別な視点でよその地域のおはなしをさせていただくと、開花情報の更新って、大抵は市の観光協会とか、役所の観光課などがやってるものなんです。

言い換えれば「お仕事でやってる」ということ。

有名になって人が集まるようになればなるほどこれは顕著で、「町を挙げて…」となって、行政も力を入れるわけなんですね。

でも、うちはといえば、開花情報の発信はもとより、開花期のガイドから桜の管理まですべて手弁当のボランティアでやってるんです。

そのおかげで私は、自分の商売がたち行かなくなりました。

…あ、これは別な話ですね^^;

でもどうしてそこまでやらないといけないかというと、要は単なる開花情報というだけでなく、「桜川のサクラの魅力を伝えよう」という気構えで更新しているからです。

私は開花情報をメインにやっているわけですが、ガイドをしてくれている仲間も同様です。

とかくソメイヨシノなどの園芸品種の群植が桜と思っている方たちに、自生の桜である「桜川のサクラ」を理解してもらうためには、どうしても解説が必要なんです。

ガイドの話を聞くと「サクラの見方が変わった」とか、「とても勉強になった」とか、感激される方がほとんどです。

おかけでリピーターも年々増えているんですが、手が足りないので、朝から晩まで休む間もなくガイドをしてくれている仲間には頭が下がります。

でも、まだガイドは良いんですよ。

リアルに反応が返ってきますからね。

悲しいかな開花情報には、まったくと言って良いほどこれがない。

ガイドをしていて、たま~に「HPを見て来ました。とても細かく解説されていますね」なんて言われると、思わず心の中でガッツポーズを10回くらい繰り返してしまいます。

そうした反応をもらうためにやっているわけではないですが、やっぱ嬉しいものです。

こうして、今年も「ツライ季節がやってきたなぁ」などとグチを言いつつも、実は嬉々として走り回ってしまう私です。

ホント、自分をいじめることが大好きな性分なんでしょうね。

そんなわけで、今年も私は胸を張って「日本一苦労して開花情報を更新している人」と言えることにカタルシスを得ながら、朝早くから野山を駆け回るのでした。

『桜川のサクラ』


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