『エンジンからカラカラと音がしてきたので…』で書きました、エンジンの異音ですが、実はプラグ交換を行っても症状は改善されませんでした。

で、今回はきちんと原因を究明しようとディーラーに…は行かず、車の状態とネットの情報とを照らし合わせながら、なんとか自力での解明を試みることにしました。


なぜに自分で原因究明に励もうと思ったかと言うと、ディーラーに持って行けば速攻で「修理→バカ高い修理費用の請求」が目に見えていたからです。

何せ、私の愛車は既に23万キロを超えており、一般的に見れば「いつ壊れてもおかしくない」代物です。

「修理するよりもそろそろ買い換えた方が…」と言われることは、火を見るよりも明らかでしょう。

しかし、エンジンからのカラカラというノッキング音以外はいたって快調で、特にパワーが落ちたというようなこともありません。

致命傷になりそうな不調なら、多少の出費はガマンしても直しますが、日頃のメンテナンスでなんとか乗り切れるものだったら自分でなんとかしたいというのが、ボンビーな私の正直な気持ち。

というわけで、前置きが長くなりましたが、今回のカラカラ…という加速時のエンジンのノッキング音の原因を、なんとか自分で解明してみようと思います。




長いこと一台の車に乗っているとわかるんですが、古くなってくる(走行距離が増える)と、燃費が悪くなってきたり、オイルがやたら減るようになってくるんですね。

この「オイルの減りが早い」というのが、今回の原因究明のポイントでした。

私は多い月には3000kmも走るほど、土日もなく毎日かなりの距離を走っており、オイル交換はきっちり5,000km、エレメント交換は10,000km毎に行っています。

で、加速時に小さくカラカラ…という音が聞こえだしたあたりから、5,000kmのオイル交換が近づく頃になると、ブレーキング時に一瞬オイルの警告灯がチカッと光るようになったのです。

いつも光るわけではないので、誤作動?と思っていたのですが、そんなある日、いつものGSで無料点検なるものをお願いしたら、「オイルがかなり減っていますね」と言われ、警告灯が嘘でないことを知ったのです。

もしやオイル漏れ?と一瞬思いましたが、いつも駐車している地面にオイルの滲み跡もないし、エンジンルームを見渡してみても、経年のオイル滲みはありますが、明らかにわかるオイル漏れはありませんでした。


経年によるシリンダーヘッドからのオイル滲み

そこで、オイルの減りが早い理由を調べてみると、これには2つの原因があることがわかりました。

◆オイル上がり

1つは「オイル上がり」というものです。

明確なオイル漏れがないのに、オイルの減りが早いと言うことは、何らかの原因で燃料と一緒に燃えていると考えられます。

エンジンの内部はものすごい速さで金属同士が擦れあっているので、潤滑や冷却のためにエンジンオイルが入っています。

しかし、燃焼室に入ってしまうとどんどん減ってしまうので、そうならないように吸排気バルブにはステムシール、ピストンにはピストンリングという、オイルの進入を防ぐパーツが使われています。

このうち、ピストンリングがすり減ってしまったり、何らかの不良が原因で燃焼室にオイルが浸入してしまうのが「オイル上がり」です。


オイル上がり

症状としては、マフラーから白煙を吐くようになり、アイドリング時よりも回転数が上がるほどそれが多くなります

特に10万kmを越えるような、距離を走った車の場合、オイル交換を怠ると、極端にピストンリングが摩耗してしまうそうです。

修理をするとなると、エンジンを下ろしてバラバラにしての作業となるので、費用も大変なことになります

しかし、私の愛車は特に走行中に白煙を吐くようなこともないので、ビミョーにはあるのかもしれませんが、これが原因ではなさそうです。

◆オイル下がり

もう一つの原因は「オイル下がり」です。

ステムシール(バルブシール)という吸排気バルブからオイルが浸入しないようにしている、われわれがパッキンと呼んでいるようなゴム製のパーツの劣化や、何らかの原因による膨張などによって、燃焼室にオイルが浸入してしまうのが「オイル下がり」です。


オイル下がり

症状としては、オイル上がり同様白煙が出るのですが、エンジン始動時やアイドリング時に特に出て、走り出すと消えてしまう(目立たなくなる)というものです。

主に吸気側からの浸入ですが、排気側から浸入する場合もあり、こちらは始動時に白煙が出て、すぐに収まります

排気側の場合、マフラーからオイルが出てくることもあるようです。


私の愛車のマフラーには特にオイルの付着はありません

マフラーからの白煙など気にしていなかったのですが、そういえば以前エンジン始動時に出ていたような…と思い当たる節はありました。

走行中や、走行してきてからエンジンを掛けたまま停止しているような状態では白煙は確認できないので、多分に私の車のオイルの減りはこの「オイル下がり」が原因のようです。

修理は「オイル上がり」よりは楽ですが、それでもシリンダーヘッド(エンジン上部)を外しての作業となるので、そこそこの費用は覚悟しなければなりません。


と、「オイルの減りが早い」ことについては、なんとなく原因がわかったのですが、ではそれが直接ノッキングの原因なのでしょうか?




「ノッキング」というのは、日本語にすると「過早点火」といい、その名のとおりスパークプラグで点火する前に何らかの理由で勝手に点火してしまう現象です。

早く点火してしまうことで、燃焼室内は一気に圧力の上昇が起こり、その衝撃波がピストンやシリンダー壁を叩きつけることで、あのカラカラという異音が発生するというメカニズム。

プラグの点火前に発火してしまう理由は様々ですが、燃焼室に溜まったカーボンが燃焼により赤熱状態になって勝手に点火してしまったり、スパークプラグそのものが過熱して点火してしまったりというのが主な原因のようです。

また、オクタン価の低いガソリンを入れたり、過積載などによる重量がエンジンに負担を掛けたりといった外的な要因からも起こります。

私の場合、ほぼ間違いなく「エンジン内部にカーボンが溜まった」というのが原因でしょう。

対策としては、エンジンをばらして洗浄する方法(オーバーホール)、プラグ穴から除去剤を入れて溶かす方法、カーボン除去効果のあるガソリン添加剤を入れる方法などありますが、行きつけのGSでいつも目にしていた「オイルでこんなに違うんだ!!」を思い出しまして…


こんな模型やポスターがGSにありますよね

実はガソリンこそいつもENEOSのものを入れていますが、「安い」という理由で、オイル交換は近くのカーショップで行っていたのです。

「オイルの性能よりもこまめな交換が大切」と聞いた事があり、品質についてはあまり気にしていませんでした。

ちなみに私の入れていたオイルは、カーショップオリジナルの「部分合成油」というもので、オイル粘度はメーカー指定の「5W-30」です。

金額的にはGSのものの2分の1以下ですが、グレードは決して悪くない「SM」となっていました。

※オイルの粘度や等級についてはこちらをどうぞ。

でも、ノッキングについて思い返すと、オイル交換直後はいくぶん改善されていたような気がするものの、程なく交換以前と同様の症状に戻っていました。

ここはガソリン添加剤等を試す前に、一度高級オイルに交換してみようか…と思い立ち、前回の交換からちょうど5000kmを迎えたときに、化学合成オイルで、グレードは最高級「SN」という“プレミアムオイル”にしてみました。

ノッキング対策には、オイルの粘度を上げるという方法もありますが、ここはオイルの性能を見るべく、以前と同じ「5W-30」で試してみました。

したら!!




これがなんと、症状が劇的に改善してしまったのです。

しかも、交換から2500km程経った現在も、それが実感できています。

とはいえ完全にノッキングがなくなったわけではなく、低回転での巡航速度から、緩い上り坂でアクセルをじんわりと踏み込んだときなどは、やはり多少症状が出ます。

ただ、「カラカラ…」と鳴っていたものが、今は「チリチリ」と短時間だけ鳴るような感じで、それも窓を開けて耳を傾けてわかる程度で、窓を閉め切っていると聞こえないようなわずかな音になっています。

1時間ほど窓を開けて、ノッキング音に耳を澄ませてみましたが、時折チリチリと聞こえるものの、信号待ちからのそこそこのアクセルオンなど、通常の加速時にはまったくと言って良いほど聞こえなくなりました。

また、以前は音だけでなく、アクセルにもノッキングのショックが伝わってきましたが、現在はこれもなくなっています。

というわけで、メーカーの「オイルでこんなに違うんだ!」というコピーをまんま体感しているというわけです。

果たして、オイルの清浄性能のおかげなのでしょうか?

金属表面に強力な皮膜を作るという効果のおかげでしょうか?


メーカーサイトの効果見本

エンジン内部を見ているわけではないし、見たとしても素人の私にはたぶん判断できないでしょうが、いずれにせよオイルを替えただけで症状が改善されたのは間違いありません。

もう一つ、上述の「オイルの減り」も確認してみました。

オイル交換から2500kmを過ぎた(正確には2800km弱)時点でオイルゲージを見てみると、きちんと正常レベルを保っており、このままなら5000km前に警告灯が点くようなこともなさそうです。


オイル交換から2800km弱でオイルレベルを確認したところ




今回学んだのは、やはりオイルの性能というのも、長く車に乗ろうと思ったら重要だということです。

私の場合はかなりの距離を走った車なので、オイルの品質の差が如実に出たのかもしれませんが、こんなに効果があるとは思いませんでした。

やはり劣化の早いオイルは、オイル上がりやオイル下がりを起こしやすく、減りやすいと言えるのではないでしょうか。

「安いから」と、あのままいつものオイルにしていたら、たぶん更に症状は悪化していたに違いありません。

というわけで、今後は多少(かなり?)高くても、良い(性能の高い)オイルを使い続けてみようと思っています。




とりあえず、今回はオイルを替えることによって症状の改善が図れたので、これでしばらく様子を見るつもりですが、これ以上改善が見られなかったり、もしまた症状が悪化するようなことになった場合の対策を考えておきたいと思います。

以下は私の考える対策の順列です。

1.オイル粘度を上げてみる(例:5W-30→10W-40)
      ↓
2.清浄効果のあるガソリン添加剤を使用する
      ↓
3.プラグ穴から注入するカーボン除去剤を使用する
      ↓
4.修理店に依頼する(オーバーホール)

できることなら、これらの方法を試みることなく、私の目指す38万km(地球~月の距離)まで乗り続けられることを願うばかりです。


とまぁ、長々とノッキング対策について書いてしまいましたが、私と同じ症状で悩んでいる方がいましたら、一番簡単な対処法として、まずはオイルを高性能なものに変えてみてはいかがでしょう?

効果が出ることを、お祈りしています。





たくさんの方にご覧いただき、更には嬉しいコメントまでいただきありがとうございます。

お礼がてら、あれから3年近く経った現在の愛車の状況についてご報告させていただこうと思います。

おかげさまで、その後も我が愛車は順調に距離を伸ばし、現在約33万kmに達しようとしております。

記事を書いた時からすると10万km近く走ったことになります。

実は、この間にODOメーターが299,999kmで止まってしまい※、正確な数字がわからなくなってしまったのですが、それでも誤差は1000~2000km程度かなと思います。


※我が愛車は30万kmも走ることを想定して作られていないらしく、299,999km以上表示されない仕様となっていました。
 ODOメーターが動かないと車検が受けられないと言われ交換してもらったのですが、メーカー保証で無料で交換していただけました。


無償で交換してもらったメーター なんとなく新車気分

さて、エンジンの具合はというと、長時間運転していると時折ノッキングする時もありますが、この記事を書いた23万km時点とさほど変わりはないように感じています。

OILの減りも正常で、警告灯が点灯するようなこともありません。

その後もエンジンに関しては特別なメンテナンスはしておらず、定期的なオイル(5,000km毎)とエレメント(10,000km毎)の交換を行っているだけです。

やはり、高級OILの効果は間違いないと言えるでしょう。

2016年末に「これが最後!!」と思いながら車検を受けましたが、足回りの細かなパーツの交換程度で、特別大きな故障や不具合もありませんでした。

目標の38万kmまであと5万km。

このペースだとあと1年半で到達する見込みです。

達成したときには、またここでご報告させていただこうと思っています。

皆さんの愛車も元気に走り続けられることをお祈りしております!!



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この記事へのコメント
同じ症状で悩んでおりました。早速オイル交換をしてみます。ありがとうございました。
Posted by エセ at 2015年04月28日 08:59
参考になりました!
Posted by ぴし at 2015年06月29日 09:48
なるほど!
わたしも同じ症状で困っていたのですが、オイルチェンジをしたら症状が改善されました。
ありがとうございます☺︎
Posted by くまさん at 2015年08月18日 18:05
皆さんの参考になって良かったです。
Posted by ugug at 2015年09月19日 21:27
エンジンオイル、とても勉強になりましたφ(.. )

23万キロも走ってるなんてすごいですね!愛着を感じます!
自分も20万キロ目指して定期的なメンテをします!
しかし23万キロも走っていれば、添加剤のフューエルワンやクリーンプラスとか入れればかなり洗浄効果が期待できそうですね(^^)
Posted by ゆってぃ at 2015年10月20日 19:18
>>ゆってぃさん
ありがとうございます。
私は地球~月の距離=38万kmを目指しています。
効果があるかどうか実感はできていませんが、2、3回に一度、オイル交換の際に添加剤も入れてもらってますよ。
Posted by ugug at 2015年10月31日 23:03
これだ!!!私もずっと悩んでいました。まさにこれ。ノッキング+エンジン始動時の白煙そしてオイルの尋常ではない減り方。
まさしくこれです、オイルですね、試してみます!!
Posted by サーフ at 2015年12月09日 23:40
ありがとうございました
熟読させて頂き凄く参考になりました。
私は初年度型bBで30万キロ近くになり人間で言えばかなりの高齢で愛着や思い出もあり大切にしてるのですが 同様の症状が出てきて
心配でなりませんでした。
オイル,添加剤,エレメント,プラグ,エアクリーナー,等自分で出来る限りの事はしてますが よぎる心配は
オイル下がりやピストンリング磨耗タペットシールの磨耗ならディラーでしか仕方無いと思いながらもノッキング防止装置と言うだけでインジェクションレジスタらしきも無くエンジンベッドパッキン交換でも行うつもりでしたが
おっしゃる知恵どおり先ずは基本に戻り 高性能オイル交換 プラグのカーボン除去 インジェクション点火タイミング点検やガス添加剤 等
愛車に注いでみたいと思います。
これでまた新たに38万キロを目指しメンテナンスに努められる楽しみが出来ました
ありがとうございました。
Posted by トシ君 at 2016年09月22日 00:20
38万キロを目指す方が私の他にもいて嬉しいです。
さすがに31万キロを超えて、ロアアームとかエンジン以外のパーツにもオイル漏れなどの症状が出てきましたが、致命傷(高額な修理費を必要とするような不具合)はまだないので、早めの修理を心掛けて、わたくしも頑張りま~す!!
Posted by ug at 2016年09月23日 18:06
私も同じ症状で困っています。
まもなく38万km到達のプリメーラです。
オイル交換、試してみます。
Posted by るみぱぱ at 2016年10月08日 08:58
私も同じ症状です。13万キロのBOXYです。オイルを変えてみますね。試してみます。
Posted by マサ at 2016年11月28日 12:42
読ませていただきました。
とても分かりやすい解説で内容がバッチリ入って来ました。
いろいろスマホで検索しては調べてましたが、主さんの文章が一番分かりやすかったです。
私も同じ症状に悩んでました。今日、半年点検があり修理に10万円かかると言われ落ち込んでましたが、まずははいグレードのオイルにしてみます。
あと地球と月の距離の38万キロを目指すって素敵だなと思いました。
自分も頑張ります。
Posted by RYO at 2016年12月16日 20:05
お役に立てているのかな?
嬉しいコメントありがとうございます。
試された方の症状が改善されることをお祈りしています。
私は「2017年3月追記」で書きましたように、その後も順調に走り続けています。
「もう○万kmだから…」と乗り換える方が多いようですが、私は気に入ったものは一生使いたいと思うタイプで、
長距離を走った後には愛車をなでて「ありがとう。お疲れ様」と声をかけてしまうくらいモノにも感情移入してしまうような人間です^^;
たぶん、私の気持ちが愛車に伝わっているんじゃないかな…と思い込んで、これからも乗り続けたいと思います。
Posted by ugug at 2017年03月11日 01:33
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