ウェブ上にある情報が正しいものばかりでないことは、ネットに慣れ親しんだ方ならだれでもご存じでしょう。

しかしながら、何かを調べたいときにこんなに便利なツールもありません。
私も記事を書く際、知識が曖昧なものについては、時に20、30のサイトを閲覧して、なるべく正確な情報を得るようにしています。

Wikipedia(ウィキペディア)はそんな中でも、かなり高い頻度でお世話になっているサイトです。




もはや説明の必要もないでしょうが、Wikipediaとは、Wikimedia財団が運営するウェブ百科事典です。

誰もが著作物を利用・再配布・改変できる上に、自由に編集にも参加できるのが最大の特徴となっています。

現在読者は5億人、ボランティア編集者の数は数千万人に及び、世界287言語で、総記事数31,418,020、日本語だけでも 915,604の記事が掲載される、世界で5番目に大きなウェブサイトとなっています。(2014/5/1現在)

初期の頃は、登録単語も少なくて、恣意的な解説が多かったり、かなりあやしい辞典と思っていました。

しかし、開設から14年目を迎えた今では、あの頃とは比べものにならないくらい充実度、信頼度ともに増しています。




そんなウィキペディアは、ウィキメディア財団により、2004年以降、すべて個人や団体からの寄付で運営されています

ご覧いただければわかるとおり、ウィキペディアには当ブログ同様、広告が一切ありません。

広告を載せたり、政府などからの援助を受けたりすれば、公正な記事が掲載できなくなるという理由からです。

なので、時々サイトを開くと下のような「寄付のお願い」が表示されたりします。



「私たちは平均¥1,500ほどの寄付で成り立っています。今、あなたの支援が必要です。もしこのメッセージを読んでくださった皆さまが¥500の寄付をしてくだされば、この募金活動は1時間以内に終わるでしょう。」

正直これまで一度もこれに応えたことはなかったのですが、たまには感謝の気持ちで…と昨晩初めて寄付をしてみることにしました。

文中にあるように、みんなが500円の寄付をすれば、1時間でこの表示も消えるはず…

が、一夜明けて、仕事中にも度々覗いて見みたのですが、なかなかこれが消えない。

やっと消えたのを知ったのは、仕事から帰って自宅PCを立ち上げた時でした。※

どれくらいの頻度で、この寄付のお願いが表示されるのかわかりませんが、一体どれだけのお金が集まるのだろうか?

気になったので、ウィキメディア財団の財務状況について調べてみました。




ウィキメディア財団は、「ウィキメディア概報」として、毎月、月度・年度の決算状況を報告しています。

さて、これを覗いてビックリ!!

一番新しい概報は5月のものでしたが、4/30時点の収支決算が↓です。



驚くなかれ、収入はほぼ5千万ドル!!

日本円にすると50億円オーバーということになります。

参考までに、2010~2011の年間収支と、2011~2012のそれを掲載してみました。

この2年を見比べても予算規模が拡大していることがわかりますが、↑の5月概報と見比べてみると、ケタ違いの成長ぶりが伺えます。



いやはや、これほどの規模になっているとは思いませんでした。

いったいどこまで大きくなるの?って感じですが、剰余金が15億円以上もあるなんて、「集めすぎじゃね?」という気にもなりますよね?

私のようなたった500円の寄付でここまで積み上がるものかと、あらためて“ワールドワイドウェブ”の巨大さを思い知らされました。

ちなみに、寄付をするとウィキメディア財団事務長のリラ・トレチコフさんという方からお礼のメールが届きます。



中身は時々変わるようですが、今回はインド出身のアクシャヤ・アイエンガーさんが、本のない地域ながら、ウィキペディアを教科書にして勉強したというエピソードが紹介されています。

なかなか心温まるお話ではありましたが、これだけの収入がありながら「何とか足りるだけのご寄付を皆さまにいただけています。」に、やや鼻白んでしまいました。

そんなお礼のメールは、自動メッセージとわかっていながらも、少しばかり良い気分にはしてくれましたが、一説によると、一度寄付をすると頻繁に「寄付のお願い」のメールが来るそうです。

今後また寄付するかどうかわかりませんが、次回からはしっかり「財務状況」と、「われわれが本当に必要としている活動を行っているか」をウォッチしながら応じていこうと思います。

『ウィキペディア』
『ウィキメディア財団』
『ウィキメディア概報』


※7/3にまた表示が出まして、今回は「700円の寄付をしてくだされば…」になっていました。値上がりしていますね(苦笑




本日また日本向け「寄付のお願い」が表示されました。



しかも、前回より更に最低金額が上げられて、800円からとなっています。



4月30日時点で剰余金が1500万ドルもあり、収入も当初予算171万ドルに対し実績824万ドルと、予算を653万ドル(383%!!)も上回っているのに、こんなに頻繁に寄付を募る必要があるのでしょうか?

なんとなく気分悪いですね。


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この記事へのコメント
私も寄付しましたが、1週間たつのに表示が消えません。
その意味は、寄付してチョーダイを読んだ人が全員寄付してくれたら、1時間で目標が達成して、これを出さなくて済むでしょう~~と言う意味だと理解しています。
でも既に消えるケースもあるんですね。
Posted by rosegarden at 2014年07月25日 20:08
>>rosegardenさん

返事が遅くなりました。

やはり、1時間で…はそういう意味ですよね。

それにしても、時間と共に最低金額が上がるのはどうしたことでしょうか?
集まらないなら逆に金額を下げりゃいいと思うんですが…

ありがとうございました!!
Posted by ugug at 2014年07月29日 13:59
収入50億円は国際的な企業としては、非常に小規模ですし、あれだけの規模のデータベースを維持するのに、決して大きい金額ではないかもしれません。
たとえば全ての経費を雇用に当てたとしても、一人1000万円だとすれば、500人しか雇えません…。
運営に5億しかかけていないのは驚きです。

財団は、wikipedia以外にも非営利の組織だからこそできるプロジェクトを企画していると思うので、事業の拡大のために、利益を上げていこうと考えているのだと思います。
財団の活動に共感する人が寄付をして、そうじゃない人は無視すればいいのだと思います。
私は、他の広告のある情報サイトに比べると、ときどき表示される寄付のお願いはあまり気になりません。
Posted by MT at 2014年08月10日 23:02
今知ったのですが、wikipedia維持はボランティアで働いている人が多くって、6人しか社員がいないんですね。
http://gigazine.net/news/20101105_wikipedia_server/

6人なら小規模な資金で運営できるだろうけど、よくこんなにボランティアが集まるなと思います…。
Posted by MT at 2014年08月10日 23:22
>>MTさん
コメントありがとうございます。

なるほど、そういう考えもありますね。
私はデータベースの維持にかかる費用がどれくらいかわからないので、50億が多いのか少ないのかわかりません。
基本、データ自体はボランティアの執筆で成り立っているので、データ管理が仕事なのかな?と言う程度の知識です^^;
でも、社員6人で2011年次給与総額が11億円というのは…

私も広告が気になる方ではありませんので、本文中のスタンスでおつきあいさせていただこうと思っています。

ありがとうございました。
Posted by ugug at 2014年08月17日 18:52
Wikiの情報が間違いであれば、それを元に伝言ゲームでゆがんだ知識の連鎖が進んでいく。
ただより高いものは無い。
信頼性ある情報の蓄積こそがwikiの目指す目的のはず。
だが免責事項をみれば一目瞭然ですが、Wikipediaは記載内容のあらゆる点において保証していません。
情報の信頼性の確保のために財団が動くわけでなく、ボランティアが対応。財団メンバーのの高給に納得はいけないですね。
ただより高いものは無い。
Posted by gogo at 2015年02月21日 19:30
トヨタの内部留保は十数兆円ありますが、おおすぎいーみんなに分けろと主張するのは素人です。
トヨタくらいの規模になると赤字になるときは数兆円単位で赤字になってあっというまに使い果たすからです。
同じ事がwikipediaにもいえると思います。
額自体が大きいとか小さいとかでなく、ある年だけ寄付金が少なければ、あっという間に赤字に転落して、
1年で内部留保を使い果たすでしょう。
そうなれば、どこかの企業や銀行に頼らざるを得ず、独立性は損なわれるわけです。
wikipediaのような広告に頼らないスタイルを続けていくなら、経済的不安定は絶対に避けるべきであって、
寄付金を集めて貯めていくことも必要かつ合理的ではないでしょうかね。
Posted by iet at 2015年06月06日 20:21
安月給ですが、
昨日、思い切って700円を寄付しました。
いつもお世話になっているので感謝の気持ちで。

実際、何に使われているかわからない巷の募金より、
既にお世話になっているウィキペディアにならと。

誰もが無料で利用できる
(知的な)サービスが今後、増えて行くことを願っています!
Posted by あこ、 at 2015年07月03日 00:45
無職ですが、日ごろの感謝の気持ちを込めて年に一度寄付しています。
日本語の記事は、文化面では充実していますが、理学、工学といった分野では記事の分量も質も、英語記事に比してまだまだ不十分といった感じがします。今後の記事の充実と洗練化が楽しみです。
Posted by 学生 at 2015年07月03日 06:04
剰余金が多いのか少ないのか素人の自分にはよく分かりませんが、結局のところ、素人でも納得できるように「説明する」という姿勢が大事なのではないでしょうか。後ろめたいことがないのであれば、説明できるはずでしょうから。
それは、Wikipedia以外の、あらゆる企業・組織にも言えると思います。

逆に言えば、素人にも納得できるよう説明していないのであれば、怪しまれたり・批判されたりするのは、当然のことではないでしょうか。
Posted by ouki at 2015年07月20日 11:53
参考になる記事、ありがとうございました。
Posted by ouki at 2015年07月20日 12:09
今回の記事は,とても,参考になりました.
以前に寄付をしたことがあるのですが,ネット上でWikiは財務状況の報告がないといった発言もあったりして,不安になりましたが,今回の記事を見て,安心して寄付ができると感じました.

50億円という金額ですが,この規模のサーバーを維持しようと思ったら,これでも安いかもしれないと感じました.サーバーは我々が思うよりもお金がかかります.まず,猛烈に発熱をするために,クーリングするシステムを作り上げなければなりません.また,頻繁にHDDは壊れますので,壊れたHDDをカバーするためのシステムも作らなければなりません.新しいサーバーを増設するとなると数億円規模の投資が必要になります.

人件費については羨ましいなぁと思うことはありますが,高すぎるとは思いません.彼らには,それだけの価値があると思うからです.

収入に余裕があるとの指摘ですが,いざというときのためのバックアップを取ることを考えれば,多くはないと思います.これだけの規模を運営するプレッシャーは大変なものと思います(きっと).

日本人にとって,ウィキメディア概報が,母国語で読めないというのが,とても残念で事態を複雑にしているように思います.その部分を本記事では紹介していただけたのでとてもよかったと思います.ありがとうございました.
Posted by frank at 2015年07月24日 12:26
役員報酬に全部消える。
Posted by hy at 2015年07月28日 00:31
私は寄付したらメッセージはすぐ消えましたが、お礼メールは来ませんでした。何度かちゃんと届いてますか?の
メールしましたが、無しの礫でした。
Posted by ym at 2015年09月01日 17:06
サーバーの運営は誰がやってるのでしょうか。
Posted by shio at 2015年10月02日 19:10
大きすぎるサイトだから色々な問題があるのでしょう。
Posted by h at 2016年01月13日 06:16
ウィキペディアに寄付してもええけど、カード払いしかないやんけ。わし、カード払いは大嫌いじゃ。そもそもネットでカード番号入力なんて危険で極力避けたい行為やろ。口座振込みとかにせんかい!!と言いたい。
アメリカではアマゾン経由で寄付できるらしいやんけ。アマゾンに対応を頼んだけど1年以上経っても変化なしや。
アマゾン経由のコンビニ払いならたまに寄付したるでー♪
ウィキペディアもカード嫌いの日本人気質をちゃんと勉強せんかい!!
Posted by わんこ at 2016年09月07日 11:48
MTさんの社員6名というのは50人の間違いではないでしょうか? 貼ってあったリンクを開いてみたのですが、システム運用をボランティア含め6名で、社員は50名と書かれています。
また、寄付の依頼についてですが、この組織の場合、寄付は生命線なので、たぶん寄付を依頼する職務の方が選任で居られて年中寄付の依頼をしていると考えるのが妥当ではないでしょうか。目標額を達成したからといって、その後仕事をしないということはないと考えますが、いかがでしょう。
寄付の依頼が出る出ないは目標額に達した場合かもしれませんが、6名で運用しているシステムで、そんなにクイックな設定の改定を求めてはかわいそうな気もします。

残ってほしいネットのサービスのひとつなので、依頼が着たら小額ですが、寄付するようにしています。
Posted by 11 at 2016年09月08日 15:44
寄付しようと思ってリンクをクリックしたのですが、名前とかメールアドレスを入力しなきゃいけないので躊躇してます。
↑のわんこさんの言うとおり、カード払い以外の匿名でできる寄付の方法を増やしてくれないかなぁ。
そうしたら日本人の寄付率も上がると思うけど。

参考になる記事ありがとうございました。
Posted by 匿名で寄付したい at 2016年09月09日 09:25
わんこさんと、同意見、振込先教えてください。
Posted by fjiaki at 2016年09月10日 11:41
最近vプリカを利用し始めたので寄付をやってみましたよー
Posted by nagitaro at 2016年09月12日 13:15
今更、WIKI?
専門分野ではかなりいいかげんさが目立ち、およそ役に立たない辞書に金払う者の真意がしれない。
Posted by 通りすがり at 2016年09月13日 14:19
年の支出が30億超えてますからね…15億の余剰金だと、正直かんり心もとないですよね。(一年もしないでなくなる額ですし)

問題は…支払いがクレジットオンリーなところかなー^^;
Posted by 通ったすがり at 2016年09月15日 15:41
 数ある情報の中で、どうしても先ずWikiさんに頼ってしまいます。文の出所が明記されていますし、本文中の記載の曖昧なところも、示し(断り?)ながら提供してくださるので、他の個所で探す時も随分参考になります。
 それで、私も僅かでも寄付できればと思いながら、現在は netでのカード使用は避けております。……(以前に怖~い経験を一度ならずしましたので)……なんとか安心して寄付できる方法を示して頂けないでしょうかね! 寄付しますと必ずお礼状が届くことには間違いありません。
Posted by 匿名ごめんなさい at 2016年09月17日 03:02
ウィキペディアは無料だから良かったのに、寄付という名目を使ってお金払ったら有料サイトとやってることは同じになりますよね?これただの会社経営と何も変わりません。
しかもウィキペディアは間違ったことも載ってるのに間違った知識にお金出しても意味ないんじゃないでしょうか?
間違ったところの部分をサイトに載せてても大丈夫なように
寄付金と言う形で払ってもらい、法律に引っかからないに会社運営をしているようにしか思えません。
Posted by 山 at 2016年09月22日 20:05
いい加減だとなじるなんて人らはwikiのサービス内容を誤解しているね
君たちにも編輯する権利があって、正しい情報を書き加えることができる
ビッグデータに関わるというイメージがうまくできていないんだろうけど、こういう人は紙の辞書をじっと読んでいればいいよ
Posted by 465 at 2016年09月30日 11:43
寄付をしようとは思うんですが、
やはり自分の個人情報を晒す事に抵抗があり、なかなか踏み切れません。
本物のWikiなのか偽のWikiなのか私には判断が出来ないのが理由です。
Posted by ひい at 2017年09月14日 21:12
お願い
記事の 事実の確認▪理解度は別にして 支えたい気持ちです。 が~ カード払いは避けたく 津々浦々在る ゆうちょ銀行に振り込めたら 直ぐに協力致します。如何でしょうか。
Posted by 月子 at 2017年09月16日 08:56
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Posted by NatalieOpirl at 2017年09月25日 04:20
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