さくらがわーるどからこんにちは

随分前に読み終えた本の報告です。

海堂尊の“田口・白鳥ｼﾘｰｽﾞ”、『ﾁｰﾑ・ﾊﾞﾁｽﾀの栄光』と『ﾅｲﾁﾝｹﾞｰﾙ
の沈黙』どちらも読了しました。

“田口・白鳥ｼﾘｰｽﾞ”はここでも書いたとおり、現在公開中の映画の
原作である『ｼﾞｪﾈﾗﾙ・ﾙｰｼﾞｭの凱旋』が最初でした。

海堂尊の作品は、この“田口・白鳥ｼﾘｰｽﾞ”だけでなく、各作品がﾘﾝ
ｸしているので、読む順番を間違えると、ちょっと損する気がします。

もちろん単品でも十分楽しめるものですが、時系列で読むと、登場
人物のｷｬﾗなどがよくわかり、より深く楽しむことが出来るという感じ
でしょうか。

そのことは2、3冊読み始めて気づきました。

海堂尊の作品というと、間違いなく『ﾁｰﾑ・ﾊﾞﾁｽﾀの栄光』が真っ先
に挙げられるのでしょうが、自分は以前書いたように、you-coさん
からお借りしたものを、なんの脈路もなく読み進めてしまったので、
↑のようなことになってしまったわけです。

して、今回は『ﾁｰﾑ・ﾊﾞﾁｽﾀの栄光』→『ﾅｲﾁﾝｹﾞｰﾙの沈黙』という正
しい順番で読み進めたわけですが、正直言いまして今回の2作品は
やや期待を裏切られた感じでした。

いや、決してつまらなかったということではありません。

十分面白い作品なのですが、あまりにも自分の中で『ｼﾞｪﾈﾗﾙﾙｰｼﾞｭ
の凱旋』が強いｲﾝﾊﾟｸﾄを放っているため、この2作品は刺激が足り
ない感じなのです。

例えるなら、美味しいﾌﾙｰﾂを食べる前に、あんこたっぷりの饅頭を
食べてしまったような感じでしょうか。

“田口・白鳥ｼﾘｰｽﾞ”以外の海堂作品もいくつか読みましたが、やは
り自分の中では『ｼﾞｪﾈﾗﾙﾙｰｼﾞｭの凱旋』がいまだ一番です。

そんな『ｼﾞｪﾈﾗﾙﾙｰｼﾞｭの凱旋』の映画公式ｻｲﾄを覗いてみたんで
すが、なんと映画では“田口公平”が“田口公子”だったり、白鳥圭
輔役が、小説のｲﾒｰｼﾞとは全然違う阿部寛だったりと、かなり原作
と設定が違っているみたいですね。

正直、原作を超える映画というものを見たことがないので、きっとこ
れを見ることはないと思いますが、もし映画をご覧になり「良かった」
と思われた方は、是非原作も読まれることをお奨めします。