さくらがわーるどからこんにちは

ｵｯｻﾝの郷愁ｼﾘｰｽﾞになってしまいそうだけれども、
この時期になると無性に聴きたくなる音楽がある。

ｷｭｰﾊﾞ音楽の至高『ﾌﾞｴﾅ･ﾋﾞｽﾀ･ｿｼｱﾙ・ｸﾗﾌﾞ』がそ
れ。

『ﾌﾞｴﾅ･ﾋﾞｽﾀ･ｿｼｱﾙ・ｸﾗﾌﾞ』は10年ほど前に、ｷｭｰ
ﾊﾞを旅したｷﾞﾀﾘｽﾄのﾗｲ･ｸｰﾀﾞｰと、ｷｭｰﾊﾞの老ﾐｭｰ
ｼﾞｼｬﾝとで結成されたﾊﾞﾝﾄﾞ。

同名のｱﾙﾊﾞﾑが1997年に発売され、1999年には
このときの様子がﾄﾞｷｭﾒﾝﾀﾘｰ映画(監督：ｳﾞｨﾑ・ｳﾞ
ﾝﾀﾞｰｽ)として制作された。

ｱﾙﾊﾞﾑは1997年のｸﾞﾗﾐｰ賞を受賞しているので、
ご存知の方も多いのでは？

ﾗﾃﾝ音楽でも、ｻﾙｻのようなものと違い、ﾙｰﾂﾐｭｰ
ｼﾞｯｸとも言うべき老ﾐｭｰｼﾞｼｬﾝ達の演奏には、な
んとも言えない郷愁と味がある。

ｵｰﾌﾟﾆﾝｸﾞ曲『ﾁｬﾝ･ﾁｬﾝ』の憂い、2曲目の『ﾃﾞ･ｶﾐｰ
ﾉ・ｱ・ﾗ・ﾍﾞﾚｰﾀﾞ(道を踏み外すな)』のﾎﾝﾜｶとしたﾉﾘ
で、一気にﾌﾞｴﾅﾜｰﾙﾄﾞに突入だ。

自分はこれを聴くと「夏だなぁ」と感じ、ﾀﾞｲｷﾘが飲
みたくなってくるのだ。

さて、そんな『ﾌﾞｴﾅ･ﾋﾞｽﾀ･ｿｼｱﾙ・ｸﾗﾌﾞ』の顔とも言
うべきｺﾝﾊﾟｲ・ｾｸﾞﾝﾄﾞは、当時92歳で6人目の子作
に励んじゃうような葉巻の似合うﾅｲｽなｵｯｻﾝだが
残念ながら2003年に亡くなった。

ていうか、他のﾒﾝﾊﾞｰも殆どが他界してしまった。

死ぬまでに一度、ﾗｲｳﾞを聴いてみたかったけど、
残念。

ちなみに、自分は『ﾌﾞｴﾅ･ﾋﾞｽﾀ･ｿｼｱﾙ・ｸﾗﾌﾞ』を聴
く前は、夏というとﾚｹﾞｴ一辺倒だった。

今もﾎﾞﾌﾞ･ﾏｰﾘｨくらいは聴くけど、どちらかというと
“ｱｯﾌﾟ系”のﾚｹﾞｴはあまり聴かなくなってしまった。

そう、『ﾌﾞｴﾅ･ﾋﾞｽﾀ･ｿｼｱﾙ・ｸﾗﾌﾞ』は良い感じで“ﾀﾞｳ
ﾝ系”ﾐｭｰｼﾞｯｸなんだ。

聴いたことのない方は、是非一度どうぞ。

けだるい真夏の午後、ﾏｯﾀﾘしたい時に聴けば至
福かと。

あ、出来ればﾗﾑ酒ﾍﾞｰｽのｶｸﾃﾙなぞいただきつつ
聴けば更に至福。