2008年07月19日

夏もつとめて



夏もつとめて。
朝焼けのころはさらなり。靄もなほ。
蛙も静まりカエル、また、ただ一つ二つなど、新聞
配達カブが走りて行くも、をかし。
雨など降るはジメジメとして、わろし。

早朝4時30分にバイクで市内を走り撮影した写真。
この時期の早朝の景色は、朝靄(もや)が幻想的
なんですが、季語としては朝靄は秋なんですね。

ちなみに朝霧も秋で朝霞は春。

夏の早朝のこの景色を現す言葉が何故ないのか
不思議。

ところで皆さん、元ネタはおわかりですね?

鴨長明の『方丈記』、吉田兼好の『徒然草』と並ん
で日本三大エッセーと称される清少納言の『枕草子』
第一段「春は、あけぼの」です。

この第一段だけでもそらんじられたら、「なんと教
養のある方なのでしょう。素敵。」となること間違
いなし。是非覚えませう。

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春はあけぼの。
やうやうしろくなりゆく山ぎは、少し明かりて、紫だ
ちたる雲の細くたなびきたる。

夏は夜。 
月のころはさらなり。やみもなほ。
蛍の多く飛び違ひたる、また、ただ一つ二つなど、
ほのかにうち光て行くも、をかし。
雨など降るも、をかし。

秋は夕暮れ。
夕日のさして山の端いと近こうなりたるに、からす
の寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び
急ぐさへあはれなり。
まいて、雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、
いとをかし。
日入り果てて、風の音、虫の音など、また言ふべ
きにあらず。

冬はつとめて。
雪の降りたるは言ふべきにもあらず。
霜のいと白きも。
またさらでも、いと寒きに、火など急ぎ熾して、炭
持て渡るも、いとつきづきし。
昼になりて、温く緩びもていけば、火桶の火も白き
灰がちになりて、わろし。
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この記事へのコメント
書き出しだけ覚えてるものってたくさんありますね。

「おい地獄さ行ぐんだで!
朕惟フニ我カ皇祖皇宗
ああ、弟よ、君を泣く、
「私は~、自衛隊に~、このような状況で話すのは空しい・・・

右左取り混ぜで(笑)
Posted by ぱくぱく at 2008年07月19日 19:42
>>ぱくぱくさん

私はさくらももこの本を読んで唯一激しく同意した
のは、「私は読んだ本の内容とかを完璧に忘れて
しまう」ということ(だったかな?)

そんな自分にも、ぱくぱくさんの書かれた出だしは
インパクトの強いものばかりなので、すぐにわかりま
した。

ただ、蟹工船、教育勅語、与謝野晶子、三島由紀
夫ということはわかるのだけれど、やはり内容は
全然知らなかったり忘れていたり…

そらんじて…というと、「教育勅語」ですかね。

大戦を経験したお祖父さん世代には結構いるよ
うですね。

そういや与謝野晶子で思い出しましたが、夫鉄幹
の「人を恋いうる歌」

妻をめとらば 才たけて
みめ麗しく 情けある
友を選ばば 書を読みて
六分の侠気 四分の熱

の一番だけならそらんじられました(笑
Posted by 代表ug代表ug at 2008年07月20日 09:34
私がそらんじられるのは「我々○○は、社会的、国家的、国際的な責任を自覚し・・・」というやつだな。

小学校のときにゲルマニウムラヂオを自作して初めて音が入ってきたのが三島の演説でしたね。
衛星中継のケネディ暗殺と同じくらいショックでした。「潮騒」読んだばかりだったので。
Posted by ぱくぱく at 2008年07月20日 14:47
>>ぱくぱくさん

聞き覚えのない言葉だったので調べました。
○○宣言てやつですね。
友人にもそらんじられそうなヤツが結構います(笑

それよりも、ぱくぱくさんの記憶力の素晴らしさに
脱帽です。
小学生の時作ったラヂオすら覚えていない私には
そこから流れてきた声が三島由紀夫だったと覚え
ていることが驚異。
ていうか、小学生で『潮騒』を読んでいたことが、
更に驚異。

ぱくぱくさんは得体の知れない生き物です。
Posted by 代表ug代表ug at 2008年07月21日 17:30
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