ヒサシというオヤジの話

久~し振りにヒサシとふたりで、ヒサシの“主張のない
演説”を肴に酒を飲んだ。

カツオの刺身とワカメの生ビールで、自分的には十分
タラちゃんな幸福感に満たされたはずだったが、サ
ザエも真っ青な大声と、ナミヘイが真っ赤になるような
ヒサシの演説に、マスオの気持ちを慮るフネであった。
生ビールの後も、芋焼酎をボトル半分ほど…っても
“聴衆役”の自分がヒサシの1.5倍くらい飲んでしまっ
たのだが…まだまだ飲みたい気分だったものの、
最近“自重”というものを覚えた自分は、その後
ヒサシがカラオケ店(某飲食店の飲み会)に向かうとい
うので、彼と別れた。

今夜はカラオケで村田英雄でも呻って…という気分
ではなかったのだ。

ましてや余所のお店の飲み会に乱入なんて…

気づくとひとり店のPCに向かっていた。

そして、↑の8行ほどまで書いて、更に気づいた時
にはPCの前で眠っていた。

自分ではしっかりしているつもりでも、結構酔って
いたみたいだ。

時刻を確認してみると、眠っていたのは1時間程
だったが、携帯を見てもヒサシや某飲食店主からの
誘いの電話はなかったので、そのまま布団にもぐ
り込んだ。

で、今朝になってその続きを書いているというわけ
だ。

そんなわけで、一夜明けて昨晩のことを思い出し
てみるのだが、“演説”の中身などすっかり忘れて
しまい、ただただ「ヒサシの声はでかい。でか過ぎだ」
だけが記憶に残っている。

そんなヒサシは自分より10歳近くも年上だが、自分
より更に年下の者から「ジジー」と呼ばれるほど幅
広い年代からバカにされている慕われている。

高峯山と先日亡くなった赤塚不二夫氏をこよなく
愛するヒサシは、同じくらいお酒も愛している。

ヒサシというオヤジの話







ピンボケだけど、若き日のヒサシと赤塚不二夫氏

本来はウィスキー派のヒサシだが、自分同様“負け組
的労働集約型家内制手サービス業”故に最近は、
「リキュール類」と表示される似非ビールや甲類または
B級乙類焼酎などの、いわゆる安酒でオチャケを濁し
ているようだ。

これまた自分同様“酔わずにはいられない”漢(お
とこ)なのである。

「酔ってなきゃ、こんな世の中やってらんね」って
感じである。

実際にはまったく違うのだが、なんとなく似たよう
な境遇にあるヒサシは、社会に対する視座が自分と
近い。

だからか、二人で現代社会に対する愚痴や不満
を吐露し始めると、互いの愚痴が共鳴し合い、い
つしかとんでもない絶叫大会になってしまう。

端から見れば(っていうか当人達も薄々気づいて
はいるが)、まさに“負け犬の遠吠え”だが、本人
大まじめに現代社会を嘆いているつもりである。

そんなわけで、絶叫大会が阿鼻叫喚の様相を呈
す前に、どちらかが必然的に聞き役に回り、静か
にならないと収拾が付かなくなってしまう。

大勢で飲むなら、話しに割って入ったり、上手く話
題を変えてくれる気の利いたヤツが中にはいるの
だが、“聞くっちゃない”二人ではダメなのである。

仕方なく、昨日は途中から自分が聞き役に回るこ
とになったのだが、それでも店のオヤジが他の客と
苦笑いを交わすほど、ヒサシは最後まで狭い店内の
隅々まで響き渡るでかい声で演説をぶっていた。

店のオヤジや他の客が優しい人間で助かった。

ちょいと虫の居所の悪い客でもいたら「うるせーぞ
いい加減にしろ!!」と怒鳴られていたかもしれない。

このパワーを何か別なところで活かせないものかと
つくづく思う。

とまぁ、いろいろ問題を抱える“いい歳こいた”オヤ
ジであり、世間一般からは“反主流派”の烙印を
押される人ではあるけれど、自分はそんなヒサシが
嫌いじゃない。

いや、むしろ好きだ。

ていうか同類なのだと思う。

そんなヒサシからは「桜川一の大バカ野郎」と褒めて
もらっている。

こんな自分を「大バカ野郎」と認めてくれるだけで
も、嬉しい。

「俺はugの後見人だ」と言ってくれるだけで嬉しい。

これからは、もうちょっとだけ「未来」について語れ
たりしたらもっと嬉しいなと思うのココロだっ!!

同じカテゴリー(さくらがわーるど)の記事画像
受験生応援真っ最中!!…サクラサク合格グッズも好評
明日桜川市で『森コミいち』開催
サクラサク大絵馬がついにリニューアル!!
『雨引の里と彫刻 2013』AMABIKI VILLAGE AND SCULPTURE
いざ真夏の高峯へ!!
案内看板がなくなった!!
同じカテゴリー(さくらがわーるど)の記事
 受験生応援真っ最中!!…サクラサク合格グッズも好評 (2014-01-19 23:28)
 明日桜川市で『森コミいち』開催 (2013-11-23 19:17)
 サクラサク大絵馬がついにリニューアル!! (2013-11-19 19:00)
 『雨引の里と彫刻 2013』AMABIKI VILLAGE AND SCULPTURE (2013-10-11 23:40)
 いざ真夏の高峯へ!! (2013-08-11 09:00)
 案内看板がなくなった!! (2013-08-07 09:00)
この記事へのコメント
後見人(こうけんにん)とは、財産に関するすべての事項で、制限能力者に対する法定代理人となる者で、かつ、親権を行う者(親権者: 父母、養親)でないものをいう。

なお、以下で述べる法律用語としての意味合いとは別に、日本の実務社会においては、「能力はあるが、実務経験や知名度に欠ける者」が事業の責任者となる場合に、事業への出資者や利害関係人等に対し、その者の能力を保証すると共に、失敗等があった場合の後始末をする意思を表明した者(当然ながら、それに見合うだけの地位、能力、信用等を兼ね備えている者)を、「後見人」と呼ぶ
Posted by え~ at 2008年08月20日 16:51
しっかり充電して又バリバリいろんな事やっていきましょう。あの日電話で何を話したか忘れている午前2時まで歌いまくった馬鹿者より。
Posted by マーボー at 2008年08月21日 08:35
財産は人だ!いくら酔っていても俺の財産は人間というスタンスは変えない。(対俺にだけ?)
 俺ってば人は人だから皆を認められますが、しどろもどろな人間関係の上に現在のスタンスを通す鬼才さんに一票。
Posted by long_ravine at 2008年08月21日 23:15
>>え~さん

失礼しました。

なかなか後見人というのは大変みたいですね。
ならば「見届け人」てことにしときましょうか。

まぁ、どっちでも良いっちゃ良いんですけど。

>>マーボー

なに?俺は「充電中」なのか?

なんか勘違いしているような気がする。

かなりの勢いで放電しまくっている毎日だし。


>>long_ravine君

酔っているのですか?

「自分の財産は人間です」は、第三者から言われ
るもので、自分から言うものではないと思ってい
ます。

言えるのは「自分は友達を大切に思っています」
くらいかな。

その上で「財産」と言えるくらいのつながりを持っ
た人達が自分の周りにいてくれたら嬉しいと思う
だけです。

逆を言えばこの財産は決して得ようとして得られ
るものではなく、自分の生き方に応じて“与えられ
る”ものだと思います。

基本的には「世の中銭や」が真理だと思います。
Posted by 代表ug at 2008年08月22日 08:55
最近会ってないし夜は夜で秘密作戦決行中みたいなので充電中かと?
違いましたか?では、一緒に放電しましょう!
Posted by マーボー at 2008年08月22日 18:27
>>マーボー

ああ、そう言う意味での放電じゃなくて、生きることに対する
力とでも言うかな?

毎日を生き抜くだけで相当労力使っちゃってるんで、それ以外の事に
対する余裕がなくなってしまっているのです。
Posted by 代表ug代表ug at 2008年08月23日 15:44
コメントフォーム
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。