2012年10月20日

脳に悪い7つの習慣

脳に悪い7つの習慣

マクロコスモスの本ばかり読んでいると、思考がどうも浮世離れしてしまいそうなので、現実に戻すべくミクロコスモスな本を読んでみました。

ブックオフで見つけて“積ん読本”となっていたものでございます。

『脳にいいことだけをやりなさい』のように、前向きになれそうなタイトルと違い、『7つの習慣』にあやかったくさい、ちょっとテンションの上がらなさそうなタイトルのこの本。
幻冬舎の180ページほどの新書でしたが、最短の45分にて読了いたしました。
著者は医師で、マイアミ大学救急救命センター部長や同大脳神経外科生涯臨床教授などを経て、現在日大総合科学研究科教授の林成之氏。

08年の北京オリンピック競泳日本代表チームに「勝つための脳」として講義なども行った経歴を持ちます。

45分で読み終えましたが、私の“脳にいいか悪いかわからない”習慣である「気になったところには付箋」が、数えてみたら8つほど貼られておりました。

タイトルにあやかって7つでなかったのが残念…な、その8つとは

1、脳神経細胞が持つ本能は、たった3つです。「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」です。

2、神経細胞が集まって脳組織を構成し、好きとか、理解するなどといった機能を生み出しますが、この機能を守るために第2の本能が生まれます。「自己保存」と「統一・一貫性」という2つのクセです。

3、「自己保存」と「統一・一貫性」のワナは「脳に悪い習慣」を克服していく上で、常に注意を払う必要があるものです。特に「自己保存」は脳のクセとして非常に強いもの。

4、達成まであと少しというときほど「ここからが大切なのだ」という意識を強く持つことが大切です。

5、自己報酬神経群を働かせるコツをまとめると、「目的と目標を明確にし」「ゴールを意識せず」「主体的に、自分がやるという意識を持って」「達成のしかたにこだわる」「目標の達成に向けて一気に駆け上がる」…ということになります。

6、思考は繰り返すことで深まり、独創的な考えを生み出すのですから、本は「いかにたくさん読むか」ではなくて、「いかにいい本を繰り返し読むか」に重点を置くべきなのです。

7、「統一・一貫性」をはずすための「はずし方のポイント」があります。それは繰り返し考えるときに「4日ごとに間を置く」ことです。

8、姿勢が正しく保たれていないと、身体のバランスが崩れてしまい、空間認知脳は働きにくくなるのです。正しい姿勢、水平な目線を意識すると、物事を正確に理解したり、身体をコントロールしたりしやすくなります。

でした。

ちなみに、「脳に悪い7つの習慣」とは、

①「興味がない」と物事を避けることが多い
②「嫌だ」「疲れた」とグチを言う
③言われたことをコツコツやる
④常に効率を考えている
⑤やりたくないのに、我慢して勉強する
⑥スポーツや絵などの趣味がない
⑦めったに人をほめない

です。

ちょっと解説が必要なところもありますが、この7つと私の8つの付箋部分で参考になれば幸い。

著者はこの本を繰り返し読んで実践すれば、脳が持っている才能をいかんなく発揮できると言いますが、私はこの本を繰り返し読む自信がありません。ごめんなさい。

『脳に悪い7つの習慣』

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この記事へのコメント
脳に悪いやつに④常に効率を考えてはいけないんですか?
Posted by Hi-KO at 2012年10月26日 14:26
>>HI-KOさん

効率ばかり追いかけると、くり返し考えるということをしなくなってしまうからです。

端的な例としては、学校教育です。
子どもには時間をかけて、くり返しじっくり教えることが必要なのに、「良い点を取らせよう」と効率化を追求してしまう。
子どもをどう育てるか?ということコンセプトが抜けてしまうのです。
私の付箋部分、

6、思考は繰り返すことで深まり、独創的な考えを生み出すのですから、本は「いかにたくさん読むか」ではなくて、「いかにいい本を繰り返し読むか」に重点を置くべきなのです。

が、まさに、そういうことです。
Posted by ug at 2012年10月26日 22:46
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