2013年05月24日
「象徴としての桜」に思ふ
昨日、お札に描かれたサクラの話の中で「日本の国花であるヤマザクラが…」と書きましたが、日本の場合、「国花」はきちんと法律で決まったもの(成文法)はなく、慣習法と言われるいわば“暗黙のルール”として使われています。
そんな日本の国花は、実はひとつではなくて、「菊」と「山桜」の2つが使われてきました。
しかし、近年は「山桜」の部分も、種を問わず「桜」とするような傾向が見受けられて、寂しい気分にさせられます。
多分にソメイヨシノが日本全国を覆ったために、「桜=ソメイヨシノ」という感覚が日本人の中に根付いてしまったせいでしょう。
本居宣長の「敷島の大和心を人問わば 朝日に匂う山桜花」に代表される日本人の桜花観も、時代とともに大きく変わってしまったのだと思います。
山桜である「桜川のサクラ」に対する認識も然り。
桜川市の「花鳥木」は、実はトップ画像のものではありません。
実際にはご覧の通り。
この花鳥木選定についてはいろいろと“苦い経験”があったので、その後は思い出さないようにしてきたのですが、この記事を書くにあたって、初めて市のHPの「市民憲章・花木鳥」のページを開いてみました。
そしたら、上述の国花同様、いつの間にか市の「木」も「ヤマザクラ」ではなく、単なる「サクラ」になっていたのでビックリです。
まぁ、私も年をとって丸くなったせいか、鼻で笑う程度で感情的になることもなくなりましたが、「選定理由」の項には唖然とさせられました。
それを抜粋してみます。
解説全般が頭の悪い私には理解できないものではありますが、“オトナですから”いちいちツッコミを入れるようなことはもういたしません。
しかし、「名勝」の定義くらいは理解していて欲しかった。
11種の桜が「名勝」になってしまってはマズイでしょう。
「名勝」とは景勝地に与えられる称号であって、天然記念物とはまったく対象が違うんですから。
個人のHPならともかく、桜川市を代表するウェブサイトでこれはいただけません。
「桜川のサクラ」がどうこうというのではなくて、市の文化レベルが疑われてしまいます。
桜川市の名誉のためにも早急に…
などと、今更言っても仕方ないですかね。
そんなことよりも、我らにとっては一刻も早く桜に肥料をあげることの方が大事。
市の「木」まで「サクラ」でなくなってしまわないよう頑張らねば!!
多分にソメイヨシノが日本全国を覆ったために、「桜=ソメイヨシノ」という感覚が日本人の中に根付いてしまったせいでしょう。
本居宣長の「敷島の大和心を人問わば 朝日に匂う山桜花」に代表される日本人の桜花観も、時代とともに大きく変わってしまったのだと思います。
山桜である「桜川のサクラ」に対する認識も然り。
桜川市の「花鳥木」は、実はトップ画像のものではありません。
実際にはご覧の通り。
この花鳥木選定についてはいろいろと“苦い経験”があったので、その後は思い出さないようにしてきたのですが、この記事を書くにあたって、初めて市のHPの「市民憲章・花木鳥」のページを開いてみました。
そしたら、上述の国花同様、いつの間にか市の「木」も「ヤマザクラ」ではなく、単なる「サクラ」になっていたのでビックリです。
まぁ、私も年をとって丸くなったせいか、鼻で笑う程度で感情的になることもなくなりましたが、「選定理由」の項には唖然とさせられました。
それを抜粋してみます。
【選定理由】
桜川市の美しい桜は、謡曲「桜川」に謡われるなど、市民の生活の中に根付いています。また、大正13年には磯部の11種類の桜が国指定文化財の名勝に、昭和49年には天然記念物に指定されました。
春になると雨引山や御嶽山・加波山など、市内の山々はほんのりと桜色に染まります。場所によっては色々な風情が楽しめ、まさに市のシンボルとしてふさわしい木です。
解説全般が頭の悪い私には理解できないものではありますが、“オトナですから”いちいちツッコミを入れるようなことはもういたしません。
しかし、「名勝」の定義くらいは理解していて欲しかった。
11種の桜が「名勝」になってしまってはマズイでしょう。
「名勝」とは景勝地に与えられる称号であって、天然記念物とはまったく対象が違うんですから。
個人のHPならともかく、桜川市を代表するウェブサイトでこれはいただけません。
「桜川のサクラ」がどうこうというのではなくて、市の文化レベルが疑われてしまいます。
桜川市の名誉のためにも早急に…
などと、今更言っても仕方ないですかね。
そんなことよりも、我らにとっては一刻も早く桜に肥料をあげることの方が大事。
市の「木」まで「サクラ」でなくなってしまわないよう頑張らねば!!
Posted by ug at 09:00│Comments(0)│サクラぐるひ
コメントフォーム