2013年06月16日
小林一茶生誕250周年!!…山桜俳句集
昨日のgoogleのバナーがご覧のものでした。
私、なにげにカエル好きなので、気になって見てみると、小林一茶の生誕250周年とのことでした。
「ゆう然として山を見る蛙かな」のバナー画像だったようですが、一茶の素朴な句は私も好きです。
約2万句をつくったと言われる一茶ですが、桜を題材にした句も数多く残しています。
その数350句超。
「花見」を季語にしたものも含めると、その倍にはなろうかというほどの膨大な数です。
その割、「願わくは花の下にて春死なん その望月の如月の頃」と詠んだ西行に代表される桜狂いの歴代歌人達とくらべて、特別な桜花観が感じられないからでしょうか、あまり取り上げられることはありません。
そんな一茶の句集から、山桜を詠んだものをピックアップしてみました。
でも、そこが素朴な一茶らしさなんでしょう。
私が一番気に入ったのは、
「山桜人に見よとて散りやせん」
でした。
約2万句をつくったと言われる一茶ですが、桜を題材にした句も数多く残しています。
その数350句超。
「花見」を季語にしたものも含めると、その倍にはなろうかというほどの膨大な数です。
その割、「願わくは花の下にて春死なん その望月の如月の頃」と詠んだ西行に代表される桜狂いの歴代歌人達とくらべて、特別な桜花観が感じられないからでしょうか、あまり取り上げられることはありません。
そんな一茶の句集から、山桜を詠んだものをピックアップしてみました。
是でこそ登かひあり山桜
落書の一句拙し山ざくら
山桜今一本はなくも哉
我見ても二度立寺や山ざくら
暖国の麦も見えけり山桜
一足も踏せぬ山の桜哉
見かぎりし古郷の山の桜哉
山桜きのふちりけり江戸[の]客
山桜日毎ふく日にちりにけり
棒突も餅をうりけり山桜
姥捨し片山桜咲にけり
小坊主や親の供して山桜
隠家や遅山桜おそ鰹
山桜さくや八十八所
山桜咲にけらしな御膝元
山桜 ~ も廿九日かな
山桜中 ~ 花が病かな
山桜花をしみれば歯のほしき
山桜人をば鬼と思ふべし
花守や夜は汝が山桜
山ざくらそなたの空も卅日哉
山桜それが上にも卅日有
山桜花きちがひの爺哉
山桜序に願をかける也
山桜皮を剥れて咲にけり
山桜ちれ ~ 腹にたまる程
山桜花にけかちはなかりけり
山桜花の主や石仏
山祭桜の神もいはふべし
よしの山変桜もなかりけり
蕗の葉に煮〆配りて山桜
山桜人に見よとて散りやせん
今の代や行儀に並ぶ山ざくら
窮屈に並られけり山桜
三文が桜植けり吉野山
山桜花から風をうつりけり
それそこは犬の雪隠ぞ山桜
御庭に立はだかつて山桜
神風や魔所も和らぐ山ざくら
垣に成てもにう和也山桜
天狗衆の留主[の]うち咲く山ざくら
出直して来ても旅也山桜
はづかしや見た分んにする山桜
でも、そこが素朴な一茶らしさなんでしょう。
私が一番気に入ったのは、
「山桜人に見よとて散りやせん」
でした。
Posted by ug at 09:29│Comments(0)│サクラぐるひ
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