2013年07月26日
楽しかったなぁ…公園の樹勢観察会
昨日予告しましたとおり、本日は樹木医であり、日本花の会結城農場の農場長である田中先生をお招きしての、磯部桜川公園の樹勢観察会を行ってまいりました。
悲しいかな主催者である我らsspからは3人の参加でしたが、桜川花の会のみなさんや、市都市整備課、商工観光課、文化財審議委員の皆様にご参加をいただきまして、総勢15名ほどでの開催となりました。
やはり田中先生の話は楽しいですねぇ。
ほんと、桜が好きなんだなぁというのが、ひしひしと伝わってくるんです。
もう、話し始めると止まらないといった感じで、次々に桜について熱っぽく解説をしてくれます。
植物としての桜について詳しいのはもちろんなんですが、桜川のサクラの歴史についてもよ~くご存知で、参加者にそれを伝えてくれるのもありがたいです。
そんなお話しに引き込まれてか、暑い中汗だくになりながらも参加者からは次から次に質問が飛び出し、先生もそれに丁寧に答えながら園内を歩いて回ると、あっという間に2時間が経っていました。
さて、先生とお話しできることは楽しかったのですが、肝心の樹勢はと言うと決して喜んではいられない状態でして、7年前から指摘されていた栄養不足や、過密はまだしも、ナラタケモドキによるものと思われる枯死が数本見つかりました。
もったいないとしか言いようのない見事な大きさの山桜が…
見た目に傷もなければ樹勢も悪くなく、幹周りもなかなかのものが立ち枯れしているのです。
こちらも外傷はまったく見受けられません
根を掘り起こしてみないとわかりませんが、ほぼナラタケモドキが原因で間違いないと思います。
7年前には公園下側の入り口付近で、このナラタケモドキによる枯死が相次いだのですが、徐々に園内に進入しているようです。
菌は地中で繁殖して胞子を飛ばすので、このままではどんどん伝染してしまいます。
これは、早急に手を打たないといけないですねぇ…と、7年前にも言っていたのを思い出しました^^;
最後に桜川磯部稲村神社の社務所でまとめ的なお話しをしたのですが、園内の桜全体の樹勢について、現状を把握することがまずは最初にすべきことだと仰っていました。
我らの場合、公園の桜の植栽地図や資料が揃っているので、これにプロットしていけば、傾向が見えてくるだろうとのこと。
その上で、間伐や施肥を行っていけばいいと言うことでした。
これらの作業についても、いろいろとアドバイスをいただきました。
また、今後の桜川のサクラの売り出し方についても、全国を見て歩いている専門家の立場からアドバイスしていただきました。
先生の言われていることは、磯部さんはもちろん、我らsspのメンバーは十分理解していますし、「そうなんですよねぇ」ということばかりなんですが、他の参加者のみなさんは初めて聞く話でしょうから、共通理解を得られたという意味では大変嬉しいことでした。
と、私としては非常に楽しい3時間だったわけで、2ヶ月半振りに仕事を休んだ甲斐がありました。
でもって、多忙の中でやや萎えかけていた桜ヲタ魂が、またメラメラと燃えあがってまいりました。
「ブログは止まっちゃったままですか?」なんて話もいただいたので、こちらの方も今後はガンガンupしていこうと思っています。
というわけで、田中樹木医をお招きしての公園の樹勢観察会の報告でした。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!!
Posted by ug at 23:47│Comments(0)│サクラぐるひ
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