2013年11月07日
いよいよ明日、若田さん搭乗のソユーズ打ち上げ!

発射場へ向け輸送されるソユーズTMA-11M宇宙船(画像:YOMIURI ONLINE)
手帳記事に力を入れ過ぎて手が回りませんでしたが、この間宇宙関連の記事もいくつか書きたいものがありました。
その一つが、いよいよ明日打ち上げられる予定のソユーズTMA-11M宇宙船(37S)の話でした。

(画像:JAXA)
新聞やテレビでも既に取り上げられているのでみなさんご存知でしょうが、このロケットには日本人クルーとして2009年に国際宇宙ステーション(ISS)で初めて長期滞在を果たした若田光一さん(50)が搭乗することになっています。
若田さんは、ロボットアームの操作の腕を買われてISS建設の段階から参加していますが、ISS以前にもNASAのスペースシャトル・エンデバー号で宇宙に行っており、通算で今回が4回目、ISSへは3回目の参加となります。

今回搭乗する若田宇宙飛行士、ミハイル・チューリン宇宙飛行士、リチャード・マストラキオ宇宙飛行士 (画像:JAXA
今回はロシアのロケットソユーズでISSに向かうわけですが、報道の通り、長期滞在後半(第39次ISS長期滞在ミッション)では、アジア人として初となる国際宇宙ステーションの船長という大役も担うことになっています。

第39次ミッションクルー
正確にはISSコマンダー(司令官)という役職ですが、ミッションの指揮はもちろん、クルーの体調管理他、全体のまとめ役として重責を担うことになります。
また、今回の長期滞在が無事終了すれば、2010年に自身の記録を破られた野口聡一さんの記録を上回る、日本人として最長となる通算宇宙滞在時間を記録することになります。
そんな若田さんの今回の任務は以下の通りです。
1.第39次長期滞在において、コマンダーとしての任務
ISS滞在の後半となる第39次長期滞在においては、日本人初となるコマンダー(船長)を務めます。コマンダーは、ISS滞在中のクルー全体の指揮官として1名任命され、ミッション実施の司令塔、クルーの作業状況や健康状態の把握、緊急事態における状況の把握と一時措置の対応などに責任をもちます。コマンダーとして、滞在前の訓練から仲間のクルーをけん引しています。
2.実験運用に係る任務
「きぼう」日本実験棟の実験運用をとりまとめるとともに、「コロンバス」(欧州実験棟)及び「デスティニー」(米国実験棟)での実験運用も行います。
3.ロボティクス運用に係る任務
ロボティクスの専門技術者として、超小型衛星の放出を行います。また、シグナス補給船やドラゴン補給船のISS到着時におけるロボットアーム操作作業にも関わる予定です。
4.システム運用に係る任務
米国、ロシア、欧州宇宙機関(ESA)、日本の各モジュールから構成されるISSシステムの運用・維持管理を行います。
5.その他の任務
ISSに結合した補給船の物資運搬や収納・管理などの作業を実施したり、ソユーズ宇宙船で到着するISSの交代クルーへの業務引継ぎを行うなど、様々な作業を行います。 「JAXA HP」より
また、パブリックビューイングもJAXA事業所や科学館などで実施していますので、お時間のある方は是非ご覧になってはいかがでしょう。

来年のソチオリンピックのプリントが施されたソユーズ宇宙船
時間ですが、
◆ロケット打ち上げ 11月7日午後0時15分~午後1時30分
◆ISSへの入室イベント 11月7日午後9時00分~午後10時30分
となっています。

JAXA筑波宇宙センターのポスター
残念ながら私は、明日は仕事で東京出張のため、パブリックビューイングはもちろん、ライブ中継でも打ち上げの様子は見ることができそうにありません。
夜の入室イベントだけでも見られるよう頑張りたいと思います。
『JAXA ライブ中継』
ISS国際宇宙ステーションについては、当ブログ『星出さんの帰還をライブで!』で解説していますので、こちらもご覧ください。

Posted by ug at 01:09│Comments(0)│うちゅう
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