2014年01月28日
トクホ飲料ってなんでそんなに人気なの?
昨日、久し振りに『なんでもあるなぁ…JOYFUL HONDA』を訪れましたら、入口付近にドーンと「トクホ飲料」が山積みされていてオドロキました。
特に、今月の21日に発売となった「ボス グリーン」は、超一等地で試飲までさせる力の入れようで、ボジョレー解禁日どころの騒ぎではありませんでした。
今月21日に発売になった「ボス グリーン」
一昨年来、新製品が出る度に話題になり、ヒットを飛ばしている“トクホ”こと「特定保健用食品」。
2012年に「キリン メッツ コーラ」と「ペプシ スペシャル」がヒットするや、昨年は「ヘルシアコーヒー」と「伊右衛門 特茶」がバカ売れ。
2012年発売で大ヒットした「キリン メッツ コーラ」(左)と「ペプシ スペシャル」(右)
「ヘルシアコーヒー」が、僅か4ヶ月足らずで200万ケースを売ったかと思うと、「伊右衛門 特茶」はなんとたったの2週間で年間目標の100万ケースを突破という、メガヒットとなっています。
発売2週間で100万ケースを突破した「伊右衛門 特茶」
“トクホ”なるものに関心の薄い私には、どうしてこんなに多くの人が飛びつくのか不思議でなりません。
専門家によれば「健康に対する意識の高まりや、アベノミクス効果でやや割高なトクホを“プチ贅沢”感覚で買いやすくなった…云々」と分析しているようですが、果たして本当なのでしょうか?
私にはメーカーの広告戦略に煽られて、ブームに乗る日本人の悪い癖のように思えてならないわけですが、果たして本当にトクホ飲料は「健康に良い」のか、ちょっと調べてみました、
まず、「特定保健用食品」とはどんなものかと言いますと…
個々の製品ごとに消費者庁長官の許可を受けて、保健の効果(許可表示内容)を表示することのできる食品。
他の食品と違うのは、からだの生理学的機能などに影響を与える成分を含んでいて、血圧、血中のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、お腹の調子を整えるのに役立つなどの特定の保健の効果が科学的に証明されていること
トクホ飲料に対するメーカー側の売り文句は大抵一緒です。
「脂肪を消費しやすくする」(ヘルシア)、「脂肪の吸収を抑える」(ボスグリーン、メッツコーラ、ペプシスペシャル)、「体脂肪を減らす」(伊右衛門 特茶)など、CMでもおなじみでしょう。
なかには「三ツ矢サイダープラス」のように、「食後の血糖値の上昇を抑える」などというものもありますが、大体は「飲むだけで痩せる」ようなイメージを持たせる商品と言って良いでしょう。
イマイチ宣伝が足りない感じの「三ツ矢サイダープラス
しかし、果たして本当に飲むだけで痩せるの?と疑問に思うわけですが、そこが“トクホ”、「個別製品ごとに審査を受け(効果が見られたものに)消費者庁から許可されたもの」という“お墨付き”があるのだから、間違いないだろうというのが売り手側の言い分です。
ところがこれ、よくよく調べてみると効果が実感できるほどのものではなかったり、特定の条件の人にしか効果が期待できなかったり、かなり怪しいところがあるんですね。
私は『劇的に痩せるサプリなどないのだ!!』で書いたように、こうしたもので痩せたり健康になったりするとはまったく考えていない人間なので、「誇大広告」なのではないかと疑ってしまうわけです。
まぁ、実際に飲まれている方は、そこまで「効果」を求めているわけではなくて、カロリーの高い飲料を飲むなら、多少なりとも「健康に良い」と言われる飲料を飲んだ方が良いだろう、程度の感覚だと思いますし、“プチ贅沢”をファッションとして楽しむというところも大きいとは思いますけどね。
また、これにプラスして、トクホ飲料が以前と比べて、だいぶ美味しくなってきたということも、ブームの後押しになっているようです。
私も「ボス グリーン」の試飲をしてみましたが、ボスの微糖缶コーヒーとほとんど変わらない味でした。
(私の場合、「微糖」に使われるアセスルファムKなる人工甘味料がどうにもダメで、コーヒーの味よりもこちらが気になってしまいました^^;)
雑誌の2014年ヒット予測でも…
「伊右衛門 特茶」のヒット具合を見ても、2014年も「トクホ」ブームは続くと思われますが、わざわざ高いお金を払って効果のないものを飲んでも、私的には「もったいない」と思ってしまいます。
賢明な方は、売り文句に踊らされることなく、しっかりデータ等を調べてから飲まれることをオススメします。
でもまぁ、“プチ贅沢”を楽しむのが目的なら、デフレ脱却の一助になると思いますので、消費税が8%になろうが、じゃんじゃん買っちゃってください。
Posted by ug at 00:18│Comments(0)│ざっき
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