2008年09月07日

肥後守

肥後守

ポケットの中には~ きらりとナイフが~
さぁ歩こう街は 眩しすぎる~♪
           The MODS「Two Punks」(1981)

古い歌で恐縮だが、今の時代だったらかなりヤバ
イ歌詞だ。
高校時代、グレてROCKやPUNKにカブレていた頃、
こんな歌に憧れて、ファッションで「ナイフ」をポケットに入
れて持ち歩いていたことがある。

大した思想があるわけでもなく、単に思い通りに
ならない毎日を社会のせいにして・・・というかそ
れすら今となれば“ファッション”だったとわかるのだ
けれども・・・なんだかよくわからない世の中って
ものに唾を吐いていた。

ナイフはいわば、そんな精神状態の象徴だったの
かもしれない。

「俺はナイフを持っている」

それだけで不良気分に浸れたんだろう。

だから、決してそれを護身のために使おうとか、
ましてや人を刺そうなどとは思ってもいなかった。

もちろん、周りにも、そんなものを振り回すヤツは
いなかった。

しかし、今時はマジで使っちゃうんだから怖い。

それもいわゆる“不良”じゃなくて一見フツーのヤツ
が・・・

世の中変わった、ていうか終わってるな。

おっと、前置きが長くなってしまったが、そんな不
良や凶器としてのナイフとは対極にありそうなこれ。

肥後守

ひごもりではなく「ひごのかみ」と読む日本伝統の
ナイフである。

肥後守
打刻もズレて上の方がない

カッターナイフ以前、日本中の(?)男の子が憧れ、一度
は手にしたナイフではなかろうか。

正確には肥後守は「三木洋刃製造業者組合」の
登録商標なので同組合に所属したメーカーしか作れ
ず(現在は永尾駒製作所だけ)、この「宗近肥後ナ
イフ」は、肥後守型ナイフということになる。※

この手のナイフは他にもいろんなメーカーがあって、中
にはノコギリの付いた二徳、更にカマの付いた三徳
ナイフもあった。

肥後守
これはノコギリの付いた二徳タイプ

ただ、これを当時自分が実用に使っていたかとい
うと記憶が曖昧なのだ。

いくら昔とはいえ、既に電動鉛筆削りもあったし、
今と変わらず学校に持って行ってはいけなかっ
たし、ナイフを使うような遊びも殆どしていなかった
気がする。

だとすると、やはり肥後守も道具としてではなく、
「持つ喜び」だったのかもしれない。

今、当時と変わらぬ廉価版の肥後守を手にして
みると、作りもちゃちくて、到底「持つ喜び」とは
程遠いのだけれども、そんな“男の子”だった頃
を思い出してちょっと嬉しい。

※参考「肥後守総論」

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この記事へのコメント
肥後守!まえまえから聞いてはいたが、やはり写真を見る限り初めて見ます!
年の差感じる~
自分の時代は、やはりカッターナイフだよね~
でも、肥後守、渋くてかっこいいかも!
Posted by infield at 2008年09月07日 23:35
>>infieldさん

年の差って....いくつ違いだよ?

きっと年の差と言うより、趣味の違いだと思う。

君、男の子じゃなかったね?
Posted by 代表ug代表ug at 2008年09月08日 10:44
肥後守で指の間をストトトトとやるのが流行ったっけ。

まじめな僕らはボンナイフでした。
ボンナイフの中の厚紙を抜いて、ジャックナイフみたいに親指でシュッと開くのが流行ってたなあ。
よく指切ったけど・・・。
Posted by ぱくぱく at 2008年09月08日 19:08
>>ぱくぱくさん

あー、懐かしい響き。

そうだ、オレもボンナイフを持っていた。

でも、ほんの短い期間だった気がする。

使い勝手という意味ではボンナイフだったのかなぁ。

切れ味の良くないカミソリって感じだった記憶が・・・
Posted by 代表ug代表ug at 2008年09月09日 17:10
あ、指の間のストトト...は、鉛筆でしたね。

調子に乗ってキリってのもやりましたが、ナイフは・・・^^;
Posted by 代表ug代表ug at 2008年09月09日 17:11
ボンナイフは鉛筆削りしか能はなかったと思います

あとは顕微鏡でたまねぎの細胞を見るときに使ったような気がする
Posted by ぱくぱく at 2008年09月09日 17:34
>>ぱくぱくさん

僕たちの頃は鉛筆削りは殆どしなかったので、
消しゴムを刻むのに使った気がします。

顕微鏡だタマネギの細胞・・・

懐かしい~!!
ニオイまで思い出してしまった。

近づけすぎてよくプレパラートを割ったなぁ。

でも、これは僕たちの頃はもうカッターナイフでした。
Posted by 代表ug代表ug at 2008年09月09日 18:42
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