さくらがわーるどからこんにちは

タイトルが刺激的ですよねぇ。
帯の「圧倒的な実績！この指導を受けた人は必ず“大物”になる」も凄い。
世界で1000万部を突破した大ベストセラーですよ。
さすが“世界NO.1カリスマコーチ”、もう、タイトルと帯を見ただけで、ケイハツボニストだったら買わないわけにはいかないでしょう。

そういう私は「○○が読むべき100冊」のような雑誌で紹介されていたので、帯も見ずにamazonで仕入れました。

中身ですが、最近流行りのコーチングっていうんですか？そのコーチングの技法として、これまた最近流行りらしいNLP(神経言語プログラミング)というものを使った自己変革法を紹介しています。

最近の大ベストセラー『7つの習慣』が世界で2000万部も売れてるって言いますが、その半分の1000万部というところが、中身と比例しているかもしれません＾＾；
テクニックに走っている感があって、やや重みがない気がします。

しかし、この手の本は、後から後からベストセラーが出てきますね。
自己啓発本って、時代に関係なく売れ続けてるように思います。

時にニューエイジ系の怪しいものもありますけど、古典と言われる、ナポレオン・ヒルの『成功哲学』やカーネギーの『人を動かす』、『道は開ける』に始まり、最近では上述のスティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』でしょうか、そのほとんどがアメリカのものです。
( 「世界的に」でなければ『夢をかなえるゾウ』なんて日本のベストセラーもありました)

やっぱ“アメリカン・ドリーム”の国、「富」や「成功」を求める人が多いんでしょう。
いや、誰だって「富」や「成功」は手に入れたい。

それも“簡単に”。

『成功哲学』なんて、「巨万の富を築く13の条件」でしたっけ？「とてもこんなもの実践出来んわ！」ってくらい分厚い本で、学術的ですからねぇ。
『人を動かす』も、○○の12原則だの9原則だの、いっぱい原則があって大変。
それが『７つの習慣』だと、「7つくらいなら出来るかも？」になって、『一瞬で…』に至っては、小難しいことをしなくても“一瞬”で大変身出来ちゃうかも？なんて期待を抱かせます。

そんな、時代と共に“より簡単に”なってきたらしい「成功哲学」ですが、ベースはほとんど古典の中に語り尽くされているんじゃないでしょうか？
『７つの習慣』にしても、それら(初期)のエッセンスを集めて、現代版にリライトしたもののように思います。

結局、何かを為そうと思えば、これは継続的に実践するしかないんですよね。
ジャンボ宝くじの1等に当たるような「富」や、何の努力もなく、たまたま好きでやってたことやものが脚光を浴びて爆発的に売れちゃったりというような「成功」は、誰だってそうそうあるもんじゃないことはわかる。
「人格」なんてものに至っては、更に…

だとしたら、それを求めるにはそれ相応の努力をしなければならない。
凡人にはそれが出来ないから手に入れることも出来ないわけで、いや、頑張って努力しても必ず手に入れられる保証もないわけです。
(殆どの成功本には「必ず手に入れられる」と書かれていますが＾＾；)

てことで、やはりどんな自己啓発本を読んでも、知識として頭の中にあるだけでは何の役にも立たないわけで、それを信じて、倦まずたゆまず実践していくことをしなければ、求めるところへはたどり着けないってことなんじゃないでしょうか。

そんな私は、古典の『成功哲学』に挫折して以来、まったく継続して実践出来ているものなどありません。
よって、「富」にも「成功」にも「名声」にも、全く縁がございません。あしからず＾＾；

『一瞬で自分を変える法』アンソニー・ロビンズ著　本田健訳　三笠書房