2014年06月17日
いくつ知ってます?…じゃらんが選んだ「茨城のご当地グルメ22選」

デスク周りを掃除していたら、春先に入手して開いていなかった「茨城 じゃらん」を発見しました。
たぶん県の依頼で作成しただろう22ページの薄っぺらい観光ガイドですが、パラパラとめくっていくと最後に「茨城ご当地グルメ」なるコーナーがありました。
なんたって「全国都道府県魅力度ランキング」では鉄板でワースト1位の茨城ですから、そんなものほとんどないだろうと思っていたんですよ。
ところが、そこにはなんと22もの「ご当地グルメ」が並んでいたのです。
しかし、よくよく見ると、私には「こんなのあったの?」なものが目白押し。
果たして、県民の皆様が「確かにご当地グルメだ」と認知するものなのかどうか、私の個人的な評価を示しながら、ここでご紹介してみたいと思います。

01.龍ヶ崎コロッケ (龍ヶ崎市)
(画像:0297 Design Farm Blog)
「まいんコロッケ」は、龍ヶ崎市の「まんが」と「インターネット」が楽しめるコミュニティースペース「まいん」の前で販売を始めたのが名前の由来です。
実は私、この「コロッケでまちおこし」を始めた龍ヶ崎市商工会女性部の吉田部長(当時)とは、県の事業の講師としてご一緒させていただいたことがあり、「パワフルな方だなぁ」という印象が残っています。
既に「コロッケの街 龍ヶ崎」と堂々と謳うほどに、龍ヶ崎のコロッケは有名になり、あちこちのイベントでもその姿を見かけます。
私個人の感覚として「ご当地グルメ」に異論はありません。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆☆☆☆
02.あんこう鍋 (北茨城市・大洗町・水戸市など)
(画像:よかっぺ大洗)
「県を代表する冬の味覚の王様」と、じゃらんでは書いていますが、これについても異論はありません。
その昔漁師たちが「どぶ汁」といって食べていた、今でいうあら汁のような単純な料理が原型と言われています。
ただ、現在は久慈漁港や平潟漁港で水揚げされている「常磐物」と呼ばれる上物はあまり捕れないそうで、青森産のものがほとんどと聞いています。
じゃらんにも紹介されていますが、水戸市内にある“水戸のあんこう料理発祥の地”「山翠」が老舗。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆☆☆☆
03.スタミナラーメン (ひたちなか市・水戸市など)
(画像:いばナビ)
1980年代に勝田(現ひたちなか)で生まれ、水戸、ひたちなかを中心に、根強い人気を誇るご当地ラーメン。
レバーやかぼちゃ、キャベツなどが入った甘辛いあんのかかったラーメンで、醤油ベースのスープにあんの載った「ホット」と、めんにそのままあんをかけた「冷やし」があります。
現時点では上水戸の「松五郎」が老舗と言われ、ここからのれん分けしたお店がつくば市にも進出するなど、エリアを広げて増殖中です。
もはや「ご当地グルメ」と言って問題はないでしょう。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆☆☆
04.笠間いなり寿司 (笠間市)
(画像:いな吉会)
じゃらんでは「笠間名物」と書かれていますが、私の知る限り昔から「名物」だったわけではないと思います。
龍ヶ崎同様まちおこしのために考えた料理のようで、「笠間いな吉会」のHPによると平成18年頃から活動が始まったようです。
最近はマスコットキャラクター「笠間のいな吉」がゆるキャラグランプリに出場したり、様々なメディアでも紹介されてだいぶメジャーになってきました。
しかし、笠間に少なからず縁のある私の感覚でも、認知度という意味ではもう一歩かな?と思います。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆☆
05.生しらす丼 (大洗町・北茨城市)
(画像:食べログ茨城)
茨城沿岸漁業の代表格と言われる「しらす」を生のまま載せたどんぶりです。
たぶんに大洗町漁業協同組合の経営する「かあちゃんの店」が、このしらす丼をメジャーに押し上げたのではないかな?と思います。
実はこの「生しらす丼」は、鎌倉や江ノ島辺りでも「名物」として提供するお店が数多くあり、茨城オリジナルというにはやや厳しいかな?という気がします。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆
06.板東祝い鍋 (坂東市)
(画像:坂東市)
「板東名物」と謳っていますが、これもまちおこしのために生まれた料理です。
「ねぎ」や「レタス」で有名な坂東市の農業戦略会議が、地元産野菜を使って名物料理を…というところから生まれたもの。
「祝い」と合併前の地名である「岩井」をかけたものと思われます。
確かに「レタス鍋」はとても美味しいですが、「ご当地グルメ」というには知名度がまだまだのようです。
◆ご当地グルメ認知度 ☆
07.龍ヶ崎ホルモン (龍ヶ崎市)
「コロッケに次ぐ龍ヶ崎市の名物に」…ということで、昨年9月から龍ケ崎市商工会青年部のみなさんが、週末(土曜日)限定の「ホルモンBAR」を開いて認知度アップに取り組んでいました。
sspの母体と同じ「商工会青年部」の仕掛けたものなので、私もかなり恩情をかけて評価したいと思ったのですが…
残念ながら、先日地元紙にも大きく書かれていましたが、部員たちへの負担が大きいと言うことでBARは閉店となってしまいました。
思ったようには上手くいかないかったのかもしれませんが、それにしても情報が少なすぎです。
なんたってネット上に紹介の画像すらない!!
このじゃらんが発行された頃は頑張っていたのでしょうが、認知されるには至っていない状況ですね。
◆ご当地グルメ認知度 ☆
08.常陸牛 (水戸市・ひたちなか市など)
(画像:「ひたちなかの店」e情報サイト)
一昔前は「松阪牛」や「米沢牛」といった全国的に有名な牛でないと「ブランド牛」というイメージがありませんでしたが、今や各県単位…いや地域単位で名を冠したブランド牛が飼育されています。
そんな中でもこの「常陸牛」は茨城が誇るブランド牛だと思います。
知名度という意味では県内限定かもしれませんが、1976年に茨城県産牛銘柄確立推進協議会によって命名され、今では県内各地で飼育されている状況からも、ご当地グルメというよりは「ご当地和牛」として定着していると思われます。
ちなみに、県内のブランド黒毛和牛は他に、「筑波和牛」、「つくば山麓 飯村牛」、「紫峰牛」、「紬牛」、「花園牛」などがあります。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆☆☆
09.水戸藩ラーメン (水戸市)
(画像:サクラサク里プロジェクト)
ご存じの方も多いと思いますが、日本で最初にラーメンを食べたのは水戸黄門こと徳川光圀公と言われています。
300年前の話ですが、当時のレシピを再現して生まれたのがこの「水戸藩ラーメン」です。
レンコン粉を練りこんだ麺と、「五辛」(ニラ、ラッキョウ、ネギ、ニンニク、ショウガ)と言われる薬味を添えるのが特徴。
元々は水戸市の製麺業者が再現を図ったものだそうですが、現在県内9店舗で食べられるほか、有名な京都の東映太秦映画村でも提供されているとか。
しかし、まだまだ認知度は高くないように思います。
ちなみにsspのメンバーでもある、桜川市の「中華菜館 彩菜」でも食べられます。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆
10.那珂湊焼きそば (ひたちなか市)
(画像:那珂湊焼きそばのれん会)
B1グランプリの「富士宮やきそば」以来、ご当地グルメとして「焼きそば」は全国各地に普及しているように思います。
「那珂湊焼きそば」は、もちもちの食感をもつ太麺の「手延べせいろ蒸し麺」が特徴ということですが、「那珂湊焼きそばのれん会」を結成し、それぞれのお店がオリジナルの味付けで提供しているそうです。
現在は「富士宮やきそば学会」を真似てか「那珂湊焼きそば大学院」なるHPも立ち上げて、認知度アップに取り組んでいるようです。
確かにイベントなどで見かける事はありますが、認知度という点ではまだまだかなと思います。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆
11.うまかべすいとん (桜川市)
(画像:観光いばらき)
わが桜川市の誇る(?)ご当地グルメがこの「うまかべすいとん」
ひな祭り期間中は多くの観光客で賑わう「真壁の町並み」ですが、訪れた方に食べてもらう名物料理を…ということで考えられました。
市内10店舗ほどが、それぞれ工夫を凝らした「すいとん」を提供していますが、期間限定での提供ということもあり、年中通してお店の看板メニューとなるようなところまでは至っていません。
「ご当地グルメ」というよりも、「ひなまつりグルメ」といった感じでしょうか。
ちなみに昨年放送の「あど街ック天国/真壁」では、12位にランクインしています。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆
12.パンの街つくば (つくば市)
(画像:つくばちゃんねる)
果たして“パンの街”がご当地グルメと言えるのかどうかわかりませんが、市内には30軒ほどのパン屋さんがあることから、商工会などが主体となり産学官連携プロジェクトとして推進してきました。
「パンダフルシティ」=すてきなパン屋がいっぱいある街、をつくばのPRに活かそうということのようです。
しかしながら、月ごとに旬の素材を使ったパンや、地元の小麦粉で…という取り組みはしているようですが、「つくば市ならではのパン」というものが伝わってこないので、「ご当地グルメ」というにはやや厳しい気がします。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆
13.黄門料理 (水戸市)
(画像:水戸商工会議所)
「09.水戸藩ラーメン」でも触れましたように、水戸光圀公がグルメであった事はけっこう有名な話ですが、そんな光圀公の食べた料理を文献を解読し、現代人の舌に合うように再現した料理です。
水戸の調理師故大塚屋子之吉氏が研究を重ねて復元したものだそうですが、現在は市内のホテルや料理店など9つの店舗で提供されています。
提供するお店毎に中身も変わるようですし、昼間は水戸にいる私の周辺でも「黄門料理を食べに行こう」というような話を耳にした事がありません。
地元でも認知度はほとんどない状態のようです。
◆ご当地グルメ認知度 ☆
14.栗スイーツ (笠間市)
(画像:笠間市農政課)
「栗」は全国生産量1位を誇る茨城の特産品ですが、ブランドづくりが下手なせいでしょうか、小布施のような全国的な知名度はありません。
笠間市では、生産者、加工業者、飲食業者、JA、行政機関等からなる「笠間の栗グレードアップ会議」を組織してなんとかブランド栗に育てようと頑張っているようです。
「笠間芸術の森公園」の整備や、「陶炎祭」の成功などにより笠間焼が注目を集める中、カフェやスイーツ関係のお店も増えてきました。
「笠間てくてく栗図鑑」には、地元の栗をつかったお菓子や料理を提供するお店が24店ほど紹介されています。
笠間市の本気度から見て「ご当地グルメ」の期待度は高そうです。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆☆
15.奥久慈しゃも (大子町・水戸市)
(画像:うまいもんどころ)
全国特種鶏(地鶏)味の品評会で第1位にもなった「奥久慈しゃも」は、穀物や青菜などを与え、充分な運動をさせて、ブロイラーの3倍の手間を掛けて育てられています。
肉質は低脂肪で歯ごたえが強いのが特徴で、「しゃも弁当」や「しゃも鍋」、「親子丼」など、地元でも数多くのお店が提供しています。
銀座にはこの奥久慈しゃもを店名に冠した高級焼き鳥店もあり、認知度は県外にまで広がっているようです。
生産体制や取扱店の数など、どれをとっても茨城を代表する「ご当地グルメ」と言って間違いないでしょう。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆☆☆☆
16.つくばしゃも (石岡市)
(画像;うまいもんどころ)
桜川市のおとなり旧八郷町(現石岡市)で1990年より生産される地鶏です。
当初は「やさと地鶏」や「やさとしゃも」の名称で生産されていましたが、JAS法の改正に伴って生産体制も見直し、現在の「つくばしゃも」となりました。
月間生産量は「奥久慈しゃも」よりも多いのですが、歴史の浅さもあってか、知名度という点では劣勢を強いられているように思います。
「奥久慈しゃも」に負けないブランド地鶏となるよう、今後の奮起を期待したいと思います。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆
17.水戸ちゃあしゅうバーガー (水戸市)
(画像:ご当地バーガー図鑑)
2012年の全国バーガーグランプリで3位に入賞した茨城発祥のご当地バーガーです。
イベントなどでも販売しているのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
以前は水戸駅前にバーガーショップがありましたが、現在は閉店、丸井水戸店10Fのレストラン街にある「ちゃあしゅう屋将軍」で、ラーメンなどとともに提供されています。
しかし、「ご当地グルメ」というには、一店舗での商品展開ではまだまだ広がりがないように思います。
「佐世保バーガー」のように、何を基準にそう呼ぶのかわからないながら、全国メジャーになったバーガーもありますから、今後競合(協力)するバーガーショップの出現が待ち望まれます。
ちなみに、誕生までのストーリーなどが掲載された「CHAS♡U BURGER」には、かわいい「ちゃあしゅうバーガーアニメ」まであります。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆
18.古河の七福カレーめん (古河市)
(画像:JAPAN WEB MAGAZINE)
こちらも、商工会議所がまちおこしの一環として考え出したご当地フード。
古河には、唐辛子の取扱高が日本一の企業があり、その唐辛子には独自のカレー粉が配合されているそうです。
その事業所の周辺にはカレーの匂いが漂うことから、カレーを使った食での町おこしを思いつき、平成18年から実行委員会を作って推進してきたそうです。
その後、観光協会の企画する「古河七福神めぐり」と融合し、七種類の具材を加えることを共通のルールとした「古河の七福カレーめん」として市内各店舗での提供を始めました。
「めん」とあるように、うどんやそばだけでなく、ラーメン、焼きそば、パスタなど麺であれば種類は問わないようです。
公式サイトを見ると、現在うどんやそばで12店舗、ラーメン・焼きそばで4店舗、パスタ類で6店舗と、計22店舗が参加しているようですが、まだまだ認知度は低いように思います。
カレーでは土浦もまちおこしに力を入れていますし、認知度アップにはもう一工夫が必要でしょうか。
◆ご当地グルメ認知度 ☆
19.しし鍋 (石岡市)
(画像:食べログ茨城)
これも八郷町商工会(現石岡市八郷商工会)が、平成8年にまちおこしの一環で提供し始めた料理です。
他と違うのは、農作物を荒らす、言ってみれば〝農家の敵〟であるイノシシをなんとか出来ないかということから始まったというところ。
実はsspブログでも2008年に訪れた時の記事を書いています。
今年で7年目を迎えるわけですが、今では12店舗で提供するまでになりました。
同じ八郷地区の「16.つくばしゃも」と鍋料理では競合しますが、「八郷名物しし鍋」のノボリを立てて頑張っています。
ただし、イノシシは結構加波山周辺では捕れるので、しし鍋自体が八郷地区限定のものでもないところに、認知度が今ひとつ上がらない原因があるのかもしれません。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆
20.常陸秋そば (常陸太田市など)
(画像:食べログ茨城)
昔から茨城県はそばの質の高さで知られていたそうですが、品質にばらつきがあったため、これを一定にし茨城ならではのブランドに育てようと1978年、茨城県農業試験場(現:茨城県農業研究所)が新品種の育成に乗り出しました。
3年の歳月をかけ、金砂郷の赤土地区(現:常陸太田市)の在来種を親として完成したのが「常陸秋そば」です。
香りの高さと甘みに優れているのが特長で、そば職人や全国のそば通からも高い支持を得る、茨城県が全国に誇るブランド品種となりました。
国内産のそばの中でもとりわけ高値で取引されているそうで、今では県内で栽培されるほぼ全てを「常陸秋そば」が占めるまでになっています。
もはや認知度も含め、「ご当地グルメ」として、文句の付けようがありません。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆☆☆☆
21.じゃコロッケめんたいチーズバーガー (大洗町)
(画像:パンキーイベントフーズ)
地元産のジャガイモに、「05.生しらす丼」でも紹介したしらす(じゃこ)を入れたコロッケと、明太子、チーズをバンズに挟んだバーガー。
実は大洗には明太子の「かねふく」の工場があり、中身は全部地元大洗産のものが使用されているバーガーでもあります。
「かねふく」の工場の斜め前にある「Punky Trip Cafe」で販売されていますが、移動販売車でイベントなどでも出店しているようです。
と調べながら書いてはみたものの、実は私、この雑誌で見るまで存在すら知りませんでした。
私のアンテナが低すぎたのかもしれませんが、よって認知度もかなり低くなりました。
◆ご当地グルメ認知度 ☆
22.行方バーガー (行方市)
(画像:行方市公式HP「観光なめがた」)
これまたご当地バーガーですが、これまた商工会つながりでもあります。
行方市麻生商工会が、2009年に行方の新名物として企画したバーガーで、当初は霞ヶ浦で養殖しているアメリカナマズをパティに使った「なめパックン」と、豚を使った「ぶたパックン」の二種類が販売されました。
その後、これも霞ヶ浦で養殖されている鯉を使った「こいパックン」や鴨肉を使った「かもパックン」も発売され、メニューを増やしています。
販売しているのは「行方市観光物産館こいこい」と行方市麻生商工会のアンテナショップ「ミート&フーズ旭屋」の二店舗。
週末には150個を売り上げる人気商品になっているそうですが、認知度としてはあと一押しという感じでしょうか。
ちなみに、この「行方バーガー」は、経産省の補助事業を活用して開発された商品ですが、実はsspも同じ補助事業を利用した「仲間」でもあります。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆☆
というわけで、茨城版じゃらんに掲載の「ご当地グルメ」をすべて紹介してみました。
あなたはいくつ知っていましたか?
仕事で県内全域を回っている自分ですが、冒頭に書いたとおり知らないものが結構ありました。
逆に「なんであれが掲載されていないの?」と思うものもあります。
それにしても、B1グランプリの影響からか、B級グルメと呼ばれるものや、商工会などが主体となって開発した「新たな名物」が目立ちますね。
いのししおくんが主宰する『しょーびき餅学会』のように、古くから伝わる郷土料理こそが「ご当地グルメ」の王道だと思いますし、そうしたものの中には、ちょっと光を当てればブレイクする可能性を秘めたものが結構あると思うんですけどね。
私としては、もう少しそんなものが載っていても楽しかったかなぁと思う「茨城じゃらん」のご当地グルメガイドでした。
※認知度の評価はあくまでごく私的なものですので、関係者の方がご覧になっていましたら、どうぞお気を悪くされませんようお願い申し上げます。

ところが、そこにはなんと22もの「ご当地グルメ」が並んでいたのです。
しかし、よくよく見ると、私には「こんなのあったの?」なものが目白押し。
果たして、県民の皆様が「確かにご当地グルメだ」と認知するものなのかどうか、私の個人的な評価を示しながら、ここでご紹介してみたいと思います。

01.龍ヶ崎コロッケ (龍ヶ崎市)
(画像:0297 Design Farm Blog)

実は私、この「コロッケでまちおこし」を始めた龍ヶ崎市商工会女性部の吉田部長(当時)とは、県の事業の講師としてご一緒させていただいたことがあり、「パワフルな方だなぁ」という印象が残っています。
既に「コロッケの街 龍ヶ崎」と堂々と謳うほどに、龍ヶ崎のコロッケは有名になり、あちこちのイベントでもその姿を見かけます。
私個人の感覚として「ご当地グルメ」に異論はありません。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆☆☆☆
02.あんこう鍋 (北茨城市・大洗町・水戸市など)
(画像:よかっぺ大洗)

その昔漁師たちが「どぶ汁」といって食べていた、今でいうあら汁のような単純な料理が原型と言われています。
ただ、現在は久慈漁港や平潟漁港で水揚げされている「常磐物」と呼ばれる上物はあまり捕れないそうで、青森産のものがほとんどと聞いています。
じゃらんにも紹介されていますが、水戸市内にある“水戸のあんこう料理発祥の地”「山翠」が老舗。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆☆☆☆
03.スタミナラーメン (ひたちなか市・水戸市など)
(画像:いばナビ)

レバーやかぼちゃ、キャベツなどが入った甘辛いあんのかかったラーメンで、醤油ベースのスープにあんの載った「ホット」と、めんにそのままあんをかけた「冷やし」があります。
現時点では上水戸の「松五郎」が老舗と言われ、ここからのれん分けしたお店がつくば市にも進出するなど、エリアを広げて増殖中です。
もはや「ご当地グルメ」と言って問題はないでしょう。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆☆☆
04.笠間いなり寿司 (笠間市)
(画像:いな吉会)

龍ヶ崎同様まちおこしのために考えた料理のようで、「笠間いな吉会」のHPによると平成18年頃から活動が始まったようです。
最近はマスコットキャラクター「笠間のいな吉」がゆるキャラグランプリに出場したり、様々なメディアでも紹介されてだいぶメジャーになってきました。
しかし、笠間に少なからず縁のある私の感覚でも、認知度という意味ではもう一歩かな?と思います。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆☆
05.生しらす丼 (大洗町・北茨城市)
(画像:食べログ茨城)

たぶんに大洗町漁業協同組合の経営する「かあちゃんの店」が、このしらす丼をメジャーに押し上げたのではないかな?と思います。
実はこの「生しらす丼」は、鎌倉や江ノ島辺りでも「名物」として提供するお店が数多くあり、茨城オリジナルというにはやや厳しいかな?という気がします。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆
06.板東祝い鍋 (坂東市)
(画像:坂東市)

「ねぎ」や「レタス」で有名な坂東市の農業戦略会議が、地元産野菜を使って名物料理を…というところから生まれたもの。
「祝い」と合併前の地名である「岩井」をかけたものと思われます。
確かに「レタス鍋」はとても美味しいですが、「ご当地グルメ」というには知名度がまだまだのようです。
◆ご当地グルメ認知度 ☆
07.龍ヶ崎ホルモン (龍ヶ崎市)

sspの母体と同じ「商工会青年部」の仕掛けたものなので、私もかなり恩情をかけて評価したいと思ったのですが…
残念ながら、先日地元紙にも大きく書かれていましたが、部員たちへの負担が大きいと言うことでBARは閉店となってしまいました。
思ったようには上手くいかないかったのかもしれませんが、それにしても情報が少なすぎです。
なんたってネット上に紹介の画像すらない!!
このじゃらんが発行された頃は頑張っていたのでしょうが、認知されるには至っていない状況ですね。
◆ご当地グルメ認知度 ☆
08.常陸牛 (水戸市・ひたちなか市など)
(画像:「ひたちなかの店」e情報サイト)

そんな中でもこの「常陸牛」は茨城が誇るブランド牛だと思います。
知名度という意味では県内限定かもしれませんが、1976年に茨城県産牛銘柄確立推進協議会によって命名され、今では県内各地で飼育されている状況からも、ご当地グルメというよりは「ご当地和牛」として定着していると思われます。
ちなみに、県内のブランド黒毛和牛は他に、「筑波和牛」、「つくば山麓 飯村牛」、「紫峰牛」、「紬牛」、「花園牛」などがあります。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆☆☆
09.水戸藩ラーメン (水戸市)
(画像:サクラサク里プロジェクト)

300年前の話ですが、当時のレシピを再現して生まれたのがこの「水戸藩ラーメン」です。
レンコン粉を練りこんだ麺と、「五辛」(ニラ、ラッキョウ、ネギ、ニンニク、ショウガ)と言われる薬味を添えるのが特徴。
元々は水戸市の製麺業者が再現を図ったものだそうですが、現在県内9店舗で食べられるほか、有名な京都の東映太秦映画村でも提供されているとか。
しかし、まだまだ認知度は高くないように思います。
ちなみにsspのメンバーでもある、桜川市の「中華菜館 彩菜」でも食べられます。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆
10.那珂湊焼きそば (ひたちなか市)
(画像:那珂湊焼きそばのれん会)

「那珂湊焼きそば」は、もちもちの食感をもつ太麺の「手延べせいろ蒸し麺」が特徴ということですが、「那珂湊焼きそばのれん会」を結成し、それぞれのお店がオリジナルの味付けで提供しているそうです。
現在は「富士宮やきそば学会」を真似てか「那珂湊焼きそば大学院」なるHPも立ち上げて、認知度アップに取り組んでいるようです。
確かにイベントなどで見かける事はありますが、認知度という点ではまだまだかなと思います。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆
11.うまかべすいとん (桜川市)
(画像:観光いばらき)

ひな祭り期間中は多くの観光客で賑わう「真壁の町並み」ですが、訪れた方に食べてもらう名物料理を…ということで考えられました。
市内10店舗ほどが、それぞれ工夫を凝らした「すいとん」を提供していますが、期間限定での提供ということもあり、年中通してお店の看板メニューとなるようなところまでは至っていません。
「ご当地グルメ」というよりも、「ひなまつりグルメ」といった感じでしょうか。
ちなみに昨年放送の「あど街ック天国/真壁」では、12位にランクインしています。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆
12.パンの街つくば (つくば市)
(画像:つくばちゃんねる)

「パンダフルシティ」=すてきなパン屋がいっぱいある街、をつくばのPRに活かそうということのようです。
しかしながら、月ごとに旬の素材を使ったパンや、地元の小麦粉で…という取り組みはしているようですが、「つくば市ならではのパン」というものが伝わってこないので、「ご当地グルメ」というにはやや厳しい気がします。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆
13.黄門料理 (水戸市)
(画像:水戸商工会議所)

水戸の調理師故大塚屋子之吉氏が研究を重ねて復元したものだそうですが、現在は市内のホテルや料理店など9つの店舗で提供されています。
提供するお店毎に中身も変わるようですし、昼間は水戸にいる私の周辺でも「黄門料理を食べに行こう」というような話を耳にした事がありません。
地元でも認知度はほとんどない状態のようです。
◆ご当地グルメ認知度 ☆
14.栗スイーツ (笠間市)
(画像:笠間市農政課)

笠間市では、生産者、加工業者、飲食業者、JA、行政機関等からなる「笠間の栗グレードアップ会議」を組織してなんとかブランド栗に育てようと頑張っているようです。
「笠間芸術の森公園」の整備や、「陶炎祭」の成功などにより笠間焼が注目を集める中、カフェやスイーツ関係のお店も増えてきました。
「笠間てくてく栗図鑑」には、地元の栗をつかったお菓子や料理を提供するお店が24店ほど紹介されています。
笠間市の本気度から見て「ご当地グルメ」の期待度は高そうです。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆☆
15.奥久慈しゃも (大子町・水戸市)
(画像:うまいもんどころ)

肉質は低脂肪で歯ごたえが強いのが特徴で、「しゃも弁当」や「しゃも鍋」、「親子丼」など、地元でも数多くのお店が提供しています。
銀座にはこの奥久慈しゃもを店名に冠した高級焼き鳥店もあり、認知度は県外にまで広がっているようです。
生産体制や取扱店の数など、どれをとっても茨城を代表する「ご当地グルメ」と言って間違いないでしょう。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆☆☆☆
16.つくばしゃも (石岡市)
(画像;うまいもんどころ)

当初は「やさと地鶏」や「やさとしゃも」の名称で生産されていましたが、JAS法の改正に伴って生産体制も見直し、現在の「つくばしゃも」となりました。
月間生産量は「奥久慈しゃも」よりも多いのですが、歴史の浅さもあってか、知名度という点では劣勢を強いられているように思います。
「奥久慈しゃも」に負けないブランド地鶏となるよう、今後の奮起を期待したいと思います。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆
17.水戸ちゃあしゅうバーガー (水戸市)
(画像:ご当地バーガー図鑑)

イベントなどでも販売しているのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
以前は水戸駅前にバーガーショップがありましたが、現在は閉店、丸井水戸店10Fのレストラン街にある「ちゃあしゅう屋将軍」で、ラーメンなどとともに提供されています。
しかし、「ご当地グルメ」というには、一店舗での商品展開ではまだまだ広がりがないように思います。
「佐世保バーガー」のように、何を基準にそう呼ぶのかわからないながら、全国メジャーになったバーガーもありますから、今後競合(協力)するバーガーショップの出現が待ち望まれます。
ちなみに、誕生までのストーリーなどが掲載された「CHAS♡U BURGER」には、かわいい「ちゃあしゅうバーガーアニメ」まであります。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆
18.古河の七福カレーめん (古河市)
(画像:JAPAN WEB MAGAZINE)

古河には、唐辛子の取扱高が日本一の企業があり、その唐辛子には独自のカレー粉が配合されているそうです。
その事業所の周辺にはカレーの匂いが漂うことから、カレーを使った食での町おこしを思いつき、平成18年から実行委員会を作って推進してきたそうです。
その後、観光協会の企画する「古河七福神めぐり」と融合し、七種類の具材を加えることを共通のルールとした「古河の七福カレーめん」として市内各店舗での提供を始めました。
「めん」とあるように、うどんやそばだけでなく、ラーメン、焼きそば、パスタなど麺であれば種類は問わないようです。
公式サイトを見ると、現在うどんやそばで12店舗、ラーメン・焼きそばで4店舗、パスタ類で6店舗と、計22店舗が参加しているようですが、まだまだ認知度は低いように思います。
カレーでは土浦もまちおこしに力を入れていますし、認知度アップにはもう一工夫が必要でしょうか。
◆ご当地グルメ認知度 ☆
19.しし鍋 (石岡市)
(画像:食べログ茨城)

他と違うのは、農作物を荒らす、言ってみれば〝農家の敵〟であるイノシシをなんとか出来ないかということから始まったというところ。
実はsspブログでも2008年に訪れた時の記事を書いています。
今年で7年目を迎えるわけですが、今では12店舗で提供するまでになりました。
同じ八郷地区の「16.つくばしゃも」と鍋料理では競合しますが、「八郷名物しし鍋」のノボリを立てて頑張っています。
ただし、イノシシは結構加波山周辺では捕れるので、しし鍋自体が八郷地区限定のものでもないところに、認知度が今ひとつ上がらない原因があるのかもしれません。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆
20.常陸秋そば (常陸太田市など)
(画像:食べログ茨城)

3年の歳月をかけ、金砂郷の赤土地区(現:常陸太田市)の在来種を親として完成したのが「常陸秋そば」です。
香りの高さと甘みに優れているのが特長で、そば職人や全国のそば通からも高い支持を得る、茨城県が全国に誇るブランド品種となりました。
国内産のそばの中でもとりわけ高値で取引されているそうで、今では県内で栽培されるほぼ全てを「常陸秋そば」が占めるまでになっています。
もはや認知度も含め、「ご当地グルメ」として、文句の付けようがありません。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆☆☆☆
21.じゃコロッケめんたいチーズバーガー (大洗町)
(画像:パンキーイベントフーズ)

実は大洗には明太子の「かねふく」の工場があり、中身は全部地元大洗産のものが使用されているバーガーでもあります。
「かねふく」の工場の斜め前にある「Punky Trip Cafe」で販売されていますが、移動販売車でイベントなどでも出店しているようです。
と調べながら書いてはみたものの、実は私、この雑誌で見るまで存在すら知りませんでした。
私のアンテナが低すぎたのかもしれませんが、よって認知度もかなり低くなりました。
◆ご当地グルメ認知度 ☆
22.行方バーガー (行方市)
(画像:行方市公式HP「観光なめがた」)

行方市麻生商工会が、2009年に行方の新名物として企画したバーガーで、当初は霞ヶ浦で養殖しているアメリカナマズをパティに使った「なめパックン」と、豚を使った「ぶたパックン」の二種類が販売されました。
その後、これも霞ヶ浦で養殖されている鯉を使った「こいパックン」や鴨肉を使った「かもパックン」も発売され、メニューを増やしています。
販売しているのは「行方市観光物産館こいこい」と行方市麻生商工会のアンテナショップ「ミート&フーズ旭屋」の二店舗。
週末には150個を売り上げる人気商品になっているそうですが、認知度としてはあと一押しという感じでしょうか。
ちなみに、この「行方バーガー」は、経産省の補助事業を活用して開発された商品ですが、実はsspも同じ補助事業を利用した「仲間」でもあります。
◆ご当地グルメ認知度 ☆☆☆
というわけで、茨城版じゃらんに掲載の「ご当地グルメ」をすべて紹介してみました。
あなたはいくつ知っていましたか?
仕事で県内全域を回っている自分ですが、冒頭に書いたとおり知らないものが結構ありました。
逆に「なんであれが掲載されていないの?」と思うものもあります。
それにしても、B1グランプリの影響からか、B級グルメと呼ばれるものや、商工会などが主体となって開発した「新たな名物」が目立ちますね。
いのししおくんが主宰する『しょーびき餅学会』のように、古くから伝わる郷土料理こそが「ご当地グルメ」の王道だと思いますし、そうしたものの中には、ちょっと光を当てればブレイクする可能性を秘めたものが結構あると思うんですけどね。
私としては、もう少しそんなものが載っていても楽しかったかなぁと思う「茨城じゃらん」のご当地グルメガイドでした。
※認知度の評価はあくまでごく私的なものですので、関係者の方がご覧になっていましたら、どうぞお気を悪くされませんようお願い申し上げます。

Posted by ug at 22:15│Comments(2)│ちいき
この記事へのコメント
うまかべのすいとん、去年のひなまつりに旅籠ふるかわさんで頂きました。相席の埼玉の男子学生が電車を乗り継いでいらっしゃったそうです。
http://stk1031.blogspot.jp/2013/02/2013.html
昨日は桜川市の雨引観音に。茨城在住30年の主人は初めてでしたがバスの後ろの広告で名前は知っていたそうです。
http://stk1031.blogspot.jp/
http://stk1031.blogspot.jp/2013/02/2013.html
昨日は桜川市の雨引観音に。茨城在住30年の主人は初めてでしたがバスの後ろの広告で名前は知っていたそうです。
http://stk1031.blogspot.jp/
Posted by stk at 2014年06月22日 16:17
>>stkさん
お久しぶりです。
桜川市にもたびたび来訪いただきありがとうございます。
うまかべすいとん、私は「伊勢屋旅館」でいただきました。
われわれも以前から「ご当地グルメ」を作ろうと画策していますが、いまだ実現できておりません。
実現の折には、是非stkさんもご試食をお願いします。
ありがとうございました。
お久しぶりです。
桜川市にもたびたび来訪いただきありがとうございます。
うまかべすいとん、私は「伊勢屋旅館」でいただきました。
われわれも以前から「ご当地グルメ」を作ろうと画策していますが、いまだ実現できておりません。
実現の折には、是非stkさんもご試食をお願いします。
ありがとうございました。
Posted by ug
at 2014年06月23日 22:29

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