2012年07月14日

西国立志編



きっと20代の頃にも読んだはずの『自助論』(サミュエル・スマイルズ著 竹内均訳)
「天は自ら助くる者を助く」の序文だけはずっと忘れずにいた。
福沢諭吉の『学問のすゝめ』と並んで、明治時代の青年がこぞって読んだらしい。(『西国立志編』は当時のタイトル)
改めてこの歳になって読んでみると、やっぱ今の時代になかなかこの通りに生きろというのは難しいだろうなぁと思う。
「大きな夢を持って、倦まずたゆまず働け」というのは誠に素晴らしいことだと思うし、言われていることはいちいちもっともだと思う。
でも、なんとなく「疲れちゃうよなぁ」って感じ。
やっぱ、大人物になどなろうともなれるとも思っていない凡人以下の自分としては、時に羽目を外してバカやったり、友と酒を酌み交わして大騒ぎしたりしながら、面白おかしく生きていたいと思う。
「勤勉一筋」なんてできっこないもの。
とはいえ、その爪の垢くらいは煎じて飲みたいとは思う。  »続きを読む