さくらがわーるどからこんにちは

このところ、映画を見られる時間が取れるようになって、結構見ています。

近いところでは『ローンレンジャー』『風立ちぬ』『少年H』、先日書いた『マン・オブ・スティール』などですが、なかなか「良い映画だったなぁ」と思うものには出会えていません。

私の場合、“良い映画”と言っても、評論家のみなさんのような「名作」を求めているわけではなく、単純にバカ笑い出来たり、泣けたりできればそれで十分なんですけど、これがなかなかないんですよ。

上記の映画は特に期待して観たわけではないので、「まぁ、こんなもんか」で済んでしまうんですが、期待してハズレだと、“裏切られた”という思いから、ついついその映画の悪口が口を突いて出てしまうのです＾＾；

で、今回かなり期待して観に行った映画が、先日書いた『許されざる者』でした。



なにせ、クイント・イーストウッドが監督・主演を努め、第65回アカデミー賞には9部門にノミネート、作品賞を受賞した同名の映画のリメイク版ですからねぇ。

でもって、主演は『硫黄島からの手紙』でクイント・イーストウッドとも縁の深い渡辺謙だし、雑誌などでも大きく特集を組まれていたしで、これは期待するでしょう。

私には珍しく公開日を待って(といっても2日後ですが＾＾；)観に行ってしまったのは、そんなわけです。

さて、日本版『許されざる者』を観ての感想ですが、バカ笑いすることも、人目を憚って泣くこともなく、一言で言うとちょっと疲れる映画でした。



全体を通して暗く重たい映画で、お腹が鳴ったら周りに絶対バレるほどの、セリフだけの静かなシーンが多いということもありましたが、ところどころ言動を理解できない部分があって、これを考えるのに結構大変だったのです。

なので、見終わった後もなんとなくスッキリしない感じでした。

これはやっぱりクイント・イーストウッド版を観ないとダメかなぁ、と思ったら居ても立ってもいられず、少し早めに帰れた本日、TSUTAYAに駆け込み早速DVDを借りてまいりました。



でもって、これを観たら、先ほどの疑問がほぼ解決されてしまったのです。

日本映画には、どうも「含みを持たせる」表現が多いようで、どちらかというとストレートに表現するアメリカ作品は、なぜこの人がこういう行動をとったのかということを、誰にもわかるように作ってくれているんですね。



もちろん、ストレートだからクイント・イーストウッドのものの方が良いというわけではありません。

場面によって、イーストウッド版が良かったり、リメイク版が良かったりするんです。

で、両方を見比べて初めて、リメイク版なかなか良いんじゃないの？と気づいた次第です。

主人公と脇役の関係性なんかも違っていたり、時代設定のために挿入された部分などもあって、日本向けのリメイクに苦労されてるなぁと感じました。

また、「銃」と「刀」の世界観の違いが、そのまま作品の違いになっているようにも感じました。

これは是非みなさんにも、両方をご覧になることをお奨めします。

どちらを先に見ても良いと思いますが、イーストウッド版を観てからの方がストーリーは理解しやすいものの、映画を楽しむなら、先入観が入らないようにリメイク版を先に観た方が良いかもしれません。

黒澤明の「七人の侍」を西部劇にリメイクした「荒野の七人」と逆パターンではありますが、細部の違いこそあれ、同じ脚本で描かれた両作品の鑑賞後の余韻の違いを比べてみてはいかがでしょう？

てことで、お腹に優しいはずの日本映画が結構重かったので、次は軽めでバカ笑い狙いの三谷幸喜監督作品『清須会議』(11/9ロードショー)に期待をかけようと思います。


『許されざる者公式サイト』

燃やせ!! 体脂肪　「ダイエット日記」

9月15日(日)
◇ランニング：なし
◆体重 71.2kg (+0.5kg)　身長176cm
◇目標の68kgまであと3.2 kg

昨日1kgも減らしたのに、0.5kg戻してしまった。
走れなかったし、外食しちゃったしでいい気になってました。
今週はガンバろ。