2014年02月05日
憧れだったVAIOもついに…SONYパソコン事業売却!?
本日の日経新聞電子版を見て、目を疑いました。
『ソニー、投資ファンドにパソコン事業売却へ』の見出しの付いた記事は、ソニーがパソコン事業を投資ファンドの日本産業パートナーズ(東京・千代田)に売却する方向で最終調整に入ったと伝えていました。
実は、SONYは今月1日にもレノボ・グループと合弁会社の設立に向けて交渉に入ったとの報道があり、その時は即座に「事実ではない」とリリースしていました。
しかし、そこにも「当社はPC事業についてさまざまな選択肢を検討していますが…」の一文があり、提携や売却の可能性があることを匂わせていたのです。
今回の報道は、レノボ・グループの時よりも、更に踏み込んだ内容となっており、交渉に入っていることに間違いはなさそうです。
報道を受けて本日SONYからリリースされたコメントは以下の通り。
『SONY公式ニュースリリース』
既に交渉の中身にまで突っ込んだ報道がされており、それによると…
報道によれば、1千人いるpc事業の従業員は、経営陣を含め多くが新会社に転籍し、長野県安曇野市にある拠点は新会社のもとで研究開発や製造を続ける方向で検討するとのこと。
報道内容の通り売却の話がまとまるかどうかは今後の交渉次第でしょうが、いずれにせよパソコン事業をスリム化する方向で、決裂の場合はスマホを手掛ける全額出資子会社ソニーモバイルコミュニケーションズに移管してスマホやタブレットとの連携で再生を目指すことになるそうです。
あの「憧れのVAIO」もついに事業売却ですかぁ。
私も1996年に「VAIO」が発売された時は、清水の舞台から飛び降りる気持ちで買いましたよ。
私の周りでも4、5人VAIO仲間がいましたが、9割の確率でハードディスクが壊れたことは決して忘れることのできない思い出です。
ちょうど保証期間の1年を過ぎた頃に壊れるので「SONYタイマー」などと揶揄されましたっけ。
そんな苦い記憶から…というよりも、やはりVAIOは高価なイメージがあって、パソコンの普及と共に高スペックで廉価なPCを販売するBTOメーカーも登場し、「デザインよりも実を取る」ようになってしまいました。
それでも、いつかはまたVAIOのウルトラブックを買ってやろうと、ソニーストアからのメールもずっと受け取っていたのです。
私の欲しいPCです 広告ではありません
この衝撃は、ちょうど3年前に、当時バカ売れしていたのにPC事業をレノボと提携して新会社設立へと動いたNECの比ではありません。
ビジネスPCの雄だった「THINK PAD」の発売元IBMがレノボに買収された時に近いショックですね。
売却先が投資ファンドというのもいただけません。
背景にあるのは、もちろんパソコン事業の不振なわけで、ピーク時870万台を出荷していたのが、2013年度には580万台に減る見通しとのこと。
これには成長著しいスマートフォンやタブレットの影響が大きいわけで、米IDCによれば、パソコンの世界出荷台数は、ピークだった2011年から2年連続の減少となっており、2013年は前年比10%減にもなっているのです。
本業のテレビやデジタルカメラでも不振が続くSONYとしては、スマホを成長の柱にして、不振のエレクトロニクス事業を立て直すということのようですが、事業売却で在庫や設備関連での損失が発生するめ、2期ぶりの赤字となる見通し。
にもかかわらず、このニュースが流れてから、SONYの株価は上がっており、今日の取引で一時は前日比7.8%高まで上昇、最終的には4.6%高で終了したそうです。
パソコン事業売却は、長期的に見ればソニーにとって賢明な選択だということなのでしょう。
果たしてVAIOブランドは生き残れるのでしょうか?
関係者の話では、早ければ明日にも基本合意について発表する可能性があるとのことですが、私としては投資ファンドが、いずれIBMのように中国の企業に転売してしまうのではないかと心配です。
願わくは、息の掛かった子会社の元で生き残ってもらいたいなぁ。
しかし、そこにも「当社はPC事業についてさまざまな選択肢を検討していますが…」の一文があり、提携や売却の可能性があることを匂わせていたのです。
今回の報道は、レノボ・グループの時よりも、更に踏み込んだ内容となっており、交渉に入っていることに間違いはなさそうです。
報道を受けて本日SONYからリリースされたコメントは以下の通り。
2014年2月4日、5日(日本時間)に、当社が国内PC事業について日本産業パートナーズ(JIP)と新会社を設立する方向で検討しているという一部報道がありましたが、当社の発表によるものではありません。これまでお知らせしている通り、当社はPC事業についてさまざまな選択肢を検討していますが、これ以上のコメントは差し控えます。
と、リークしたのはうちではないよと言うだけで、レノボの時のように完全否定はしていません。『SONY公式ニュースリリース』
既に交渉の中身にまで突っ込んだ報道がされており、それによると…
産業パートナーズが受け皿会社を設立し、ソニーがパソコン事業を譲渡する枠組み。売却金額は400億~500億円との見方もある。
新会社が「VAIO」ブランドのパソコン販売を継続、顧客向けのアフターサービスなども手掛ける。
事業譲渡を円滑に進めるため、ソニーは売却当初は新会社にわずかに出資する見通し。
新会社はまず日本国内で事業を継続して基盤を固め、米国などVAIOブランドが浸透している海外での事業展開を検討するが、大半の国や地域からは撤退する。
報道によれば、1千人いるpc事業の従業員は、経営陣を含め多くが新会社に転籍し、長野県安曇野市にある拠点は新会社のもとで研究開発や製造を続ける方向で検討するとのこと。
報道内容の通り売却の話がまとまるかどうかは今後の交渉次第でしょうが、いずれにせよパソコン事業をスリム化する方向で、決裂の場合はスマホを手掛ける全額出資子会社ソニーモバイルコミュニケーションズに移管してスマホやタブレットとの連携で再生を目指すことになるそうです。
あの「憧れのVAIO」もついに事業売却ですかぁ。
私も1996年に「VAIO」が発売された時は、清水の舞台から飛び降りる気持ちで買いましたよ。
私の周りでも4、5人VAIO仲間がいましたが、9割の確率でハードディスクが壊れたことは決して忘れることのできない思い出です。
ちょうど保証期間の1年を過ぎた頃に壊れるので「SONYタイマー」などと揶揄されましたっけ。
そんな苦い記憶から…というよりも、やはりVAIOは高価なイメージがあって、パソコンの普及と共に高スペックで廉価なPCを販売するBTOメーカーも登場し、「デザインよりも実を取る」ようになってしまいました。
それでも、いつかはまたVAIOのウルトラブックを買ってやろうと、ソニーストアからのメールもずっと受け取っていたのです。
私の欲しいPCです 広告ではありません
この衝撃は、ちょうど3年前に、当時バカ売れしていたのにPC事業をレノボと提携して新会社設立へと動いたNECの比ではありません。
ビジネスPCの雄だった「THINK PAD」の発売元IBMがレノボに買収された時に近いショックですね。
売却先が投資ファンドというのもいただけません。
背景にあるのは、もちろんパソコン事業の不振なわけで、ピーク時870万台を出荷していたのが、2013年度には580万台に減る見通しとのこと。
これには成長著しいスマートフォンやタブレットの影響が大きいわけで、米IDCによれば、パソコンの世界出荷台数は、ピークだった2011年から2年連続の減少となっており、2013年は前年比10%減にもなっているのです。
本業のテレビやデジタルカメラでも不振が続くSONYとしては、スマホを成長の柱にして、不振のエレクトロニクス事業を立て直すということのようですが、事業売却で在庫や設備関連での損失が発生するめ、2期ぶりの赤字となる見通し。
にもかかわらず、このニュースが流れてから、SONYの株価は上がっており、今日の取引で一時は前日比7.8%高まで上昇、最終的には4.6%高で終了したそうです。
パソコン事業売却は、長期的に見ればソニーにとって賢明な選択だということなのでしょう。
果たしてVAIOブランドは生き残れるのでしょうか?
関係者の話では、早ければ明日にも基本合意について発表する可能性があるとのことですが、私としては投資ファンドが、いずれIBMのように中国の企業に転売してしまうのではないかと心配です。
願わくは、息の掛かった子会社の元で生き残ってもらいたいなぁ。
Posted by ug at 23:48│Comments(0)│ざっき
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