2014年05月20日
ウェアラブルはもう古い!?…体内埋め込み端末が続々

先月15日に、googleがメガネ型のウェアラブメル端末「グーグルグラス」を一日限定で発売したことが話題になりました。
正式販売は年末になる見通しですが、今月13日にもベータ版を米国内で一般に販売(1500ドル)するとの発表もありました。

韓国サムスン電子のスマートウォッチ「Galaxy Gear」
ウェアラブル端末は、これまでもSONYやサムスンから「スマートウォッチ」が発売になっていましたが、こうした腕時計タイプの端末はgooglやアップルのOSを搭載したものなど、次々と発売が予定されています。

iPhneやAndroidとBluetoothで情報をやりとり出来る「Pebble」
もはや、スマホやタブレットは時代遅れなのか?と思いきや、なんとウェアラブル端末どころか今や「体内埋め込み端末」が続々開発されているというではありませんか。
4月に米CNNテレビで放送されて話題になっているのが、人間の皮膚の下に埋め込む「サウスポー」という羅針盤。

小型の羅針盤をチタン製のカプセルで密封し、これを人間の皮膚の下に埋め込むのですが、利用者が北を向くと羅針盤の超極細のアンテナが反応して北を教えてくれるというもの。
この研究から派生し、別の会社が開発したのは、埋め込んだ人間の体温のデータをBluetoothを使って転送するというマイクロコンピューター「サーケーディア」
また、両耳にインプラントを埋め込み、首に巻き付けたコイル線経由で音楽を聴く「体内ヘッドホン」も、既に開発に成功しているそうです。
この実験の結果、遠くの熱を“聴く”ことができるようになったり、磁場や無線LAN信号も感知できるようになったそうで、開発者は「第6感」が開花したようだと話しています。
しかし、これで驚くのはまだ早かった。
記憶力の向上を助けるという体内埋め込み型の無線ICチップの開発が、大規模なプロジェクトで動いているといいます。
そのうち、脳の記憶をチップにコピーして、これをダウンロードしたり、逆に誰かの記憶をアップロードして「記憶」として使うようなことも可能になるかもしれません。
実際、イギリスではアルツハイマー病の患者の脳にシリコン製のチップを埋め込む臨床実験を行ったところ、弱っていた患者の脳神経細胞を刺激することに成功したそうです。
また、米国防高等研究計画局では、兵士たちのメンタル面でのトラウマ(心的外傷)をコントロールするため、脳へのチップの埋め込みを検討しているといいます。
ここまで来ると、もはや「便利」というレベルではなくなってきますね。
技術が進めば、それこそアンドロイドのような人間が誕生してしまう恐れも出てきます。
こうした技術が導入されるようになるまでには、倫理的な部分での議論が相当必要になってくるでしょう。
私はこんなもの埋め込まれたら、なんだか自分じゃなくなってしまいそうで怖いです。
あくまで端末は人間にとっての「道具」ですから、私としては埋め込み型よりも“安心な”「ウェアラブル端末」の進化を期待します。
Posted by ug at 09:26│Comments(0)│ざっき
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