2014年07月06日
あの映画より断然オモシロイ!!…『超高速!参勤交代』

久しく日本映画を観ていないなぁ、と手帳を振り返ってみたら、昨年暮れの『清須会議』以来でした。
期待して待った『清須会議』がハズレだったことや、特に興味を引く日本映画がなかったこともあり、その後は洋画ばかり観ていました。
しかし、久しぶりに「これは観たい!!」と思う日本映画が現れ、先月から公開を楽しみにしていたのでした。
それがこの『超高速!参勤交代』です。
第37回城戸賞を受賞した、土橋章宏著氏作の同名小説を映画化したものです。
6/21公開ではありましたが、なかなか時間が取れず、やっと本日観て参りました。
果たして、期待通り楽しませてくれるのか、はたまた『清須会議』の二の舞になるか…
タイトルで感想はバレバレですが、期待通り「大満足」の映画でございました。
いやぁ、2時間飽きることなく楽しませていただきました。
正直申し上げて『清須会議』とは雲泥の差です。
卓越した発想力による、奇想天外なストーリーの原作が優秀なんでしょう。

配役も、やたらと豪華キャストを揃えた割に空回りしていた感じの『清須会議』と違って、こちらはそれぞれの俳優の役どころがビタはまりで、誰一人無駄を感じませんでした。
キモとなる役者は、なんといっても家老・相馬兼嗣役の西村雅彦でしょう。
全編を通して、笑いの中心にいるのは彼です。
たぶん、他の役者ではここまでの笑いは取れなかったのではないでしょうか。
また、笑いだけでなくストーリーを奥深いものにしているのが、抜け忍の道先案内人である雲隠段蔵役の伊原剛志でしょうか。
二人とも、なかなか良い味出しています。
更に、特別出演の“敵役”冷酷な幕府の老中松平信祝役を演じる、陣内孝則も見事に憎たらしい役柄を演じています。
唯一深田恭子だけは、「この役必要?」という気もなきにしもあらずでしたが、男臭い映画に“華”を添えているといえば必要だったと思いますし、上手くストーリーの中に埋め込んでいる感じで、鼻につくほどではありませんでした。
もちろん、主役の貧乏大名内藤政醇(まさあつ)役の佐々木蔵之介もハマリ役で、良い演技をしています。

ストーリー自体はまさにコミックなんですが、笑いだけでない要素が織り込まれているところに、飽きさせない魅力があるのでしょう。
そんな『超高速!参勤交代』は、ただただ楽しめる映画ですが、実際の「参勤交代」を知っていると多少はオモシロさが違うかな?と思います。
お節介かもしれませんが、ストーリーを楽しむために、この「参勤交代」について簡単に解説しておきます。
福島の弱小貧乏藩である湯長谷藩(ゆながやはん)にこれをまともに出来る財力などあるはずもなく、要は「お取りつぶし」のための画策だったわけですが、「小藩と思って侮りおって!5日のうぢに江戸に行ぐ!!」と、無理矢理これを決行するところからストーリーが展開していきます。
果たして、どのような手を使って刻限までにこれを成し遂げようというのか!?…
あとは、みなさま是非映画をご覧になってお楽しみください。
辛口の私も、絶対オススメします!!
実際、公開から2週間近く経った本日でも、映画館はほぼ満員でしたので、「大ヒット上映中!」は間違いないようです。
ちなみに、ストーリーには関係ないのでひとつ付け加えますと、行程の中でメインとなる舞台が、なんとわが茨城県だったりします。
「高萩宿」や「牛久宿」、「取手宿」、他にも藤代などの地名も出てきますので、県民の皆様はこの辺りにも親しみが湧くのではないでしょうか?
『超高速!参勤交代オフィシャルサイト』
それがこの『超高速!参勤交代』です。
第37回城戸賞を受賞した、土橋章宏著氏作の同名小説を映画化したものです。
6/21公開ではありましたが、なかなか時間が取れず、やっと本日観て参りました。
果たして、期待通り楽しませてくれるのか、はたまた『清須会議』の二の舞になるか…
タイトルで感想はバレバレですが、期待通り「大満足」の映画でございました。
いやぁ、2時間飽きることなく楽しませていただきました。
正直申し上げて『清須会議』とは雲泥の差です。
卓越した発想力による、奇想天外なストーリーの原作が優秀なんでしょう。

配役も、やたらと豪華キャストを揃えた割に空回りしていた感じの『清須会議』と違って、こちらはそれぞれの俳優の役どころがビタはまりで、誰一人無駄を感じませんでした。

全編を通して、笑いの中心にいるのは彼です。
たぶん、他の役者ではここまでの笑いは取れなかったのではないでしょうか。

二人とも、なかなか良い味出しています。


もちろん、主役の貧乏大名内藤政醇(まさあつ)役の佐々木蔵之介もハマリ役で、良い演技をしています。

ストーリー自体はまさにコミックなんですが、笑いだけでない要素が織り込まれているところに、飽きさせない魅力があるのでしょう。
そんな『超高速!参勤交代』は、ただただ楽しめる映画ですが、実際の「参勤交代」を知っていると多少はオモシロさが違うかな?と思います。
お節介かもしれませんが、ストーリーを楽しむために、この「参勤交代」について簡単に解説しておきます。
三代将軍家光の「武家諸法度」で制度化されたもので、諸国の大名に一年おきに江戸と国元の間を往復させることで、将軍への忠誠を示させたもの。
大名の妻や子は人質として江戸に住まわせ、幕府の監視下に置かれました。
「大名行列」で有名ですが、参勤交代に掛かる費用は莫大で、藩の財政を圧迫するものでしたが、それは藩の力を弱めさせ反抗する力を奪うためでもありました。
大名行列の参加者の宿泊代、食事代、馬のエサ代、衣装代、道具一式、献上品…それらを合わせると、江戸までの距離にもよりますが、現代の価値に換算して一回に数億円の費用が掛かったといわれます。
福島の弱小貧乏藩である湯長谷藩(ゆながやはん)にこれをまともに出来る財力などあるはずもなく、要は「お取りつぶし」のための画策だったわけですが、「小藩と思って侮りおって!5日のうぢに江戸に行ぐ!!」と、無理矢理これを決行するところからストーリーが展開していきます。
果たして、どのような手を使って刻限までにこれを成し遂げようというのか!?…
あとは、みなさま是非映画をご覧になってお楽しみください。
辛口の私も、絶対オススメします!!
実際、公開から2週間近く経った本日でも、映画館はほぼ満員でしたので、「大ヒット上映中!」は間違いないようです。
ちなみに、ストーリーには関係ないのでひとつ付け加えますと、行程の中でメインとなる舞台が、なんとわが茨城県だったりします。
「高萩宿」や「牛久宿」、「取手宿」、他にも藤代などの地名も出てきますので、県民の皆様はこの辺りにも親しみが湧くのではないでしょうか?
『超高速!参勤交代オフィシャルサイト』
Posted by ug at 20:00│Comments(0)│ざっき
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