2012年11月16日

文庫本の帯の「角」

文庫本の帯の「角」

「受験生を応援する」崇高な記事から一変、下世話なネタつづきでごめんなさい。

一字一句見逃せないので、先日の『百年前の日本語』並みの遅読となっている『完本文語文』(山本夏彦著)

この本の帯が、なんと「角」
更にしおりも「角」

文庫本の帯の「角」

帰りの電車内なんかで読んでると、しおりを挟む度に、本を綴じる度に「…今日の晩酌は角瓶にするか」なんて、ついつい考えてしまう。

まだ10年も経っていない、2003年第1刷の文庫本なんだけど、「いい時代だったなぁ」と郷愁を覚えてしまった。

「ゆっくり生きるには、コイツがいい」のコピーも泣ける。

「角」で通ってた時代である。

今なら間違いなく「角ハイボール」になっていて、菅野美穂がグヒグヒやってる絵が載っちゃってるに違いない。

想像しても、かなり文庫本との相性は悪い。

文庫本の帯の「角」

帯の綴じ込みをよく見てみたら、これ、単なる広告じゃなく、「角瓶セレクション サイン入りボトルプレゼント」とあり、作家のサインの入った「角瓶」が当たる、文藝春秋社とのタイアップキャンペーンだったようだ。
(このときは伊集院静のサイン入り角瓶)

文庫本を読んで酒を当てるなんて、今じゃ考えられないよなぁ。

本と酒といえば、昭和初期の頃より新宿ゴールデン街には「文壇バー」なるものがあって、夜な夜な当時の文壇を引っ張る作家たちが集まって、侃々諤々やっていたという話を聞いた。

戦前は永井荷風や直木三十五、泉鏡花、菊池寛、川端康成、大佛次郎、林芙美子などが、戦後は、織田作之助、坂口安吾、太宰治などが有名だったそうだ。

『完本文語文』が、菊池寛の創業した文藝春秋社刊であるということを考えると、たぶんにこのキャンペーンも、そんなイメージからなのかなぁ?なんて思う。

ちなみに、帯にある「www.kakubin.com」

アクセスしてみたら、なんとAEDのレンタルサイトになっていた。

現在のアドレスは「www.suntory.co.jp/whisky/kakubin/」

サイトを覗いたが、既に「角瓶」の表記は見られず、ほぼ「角ハイボール」のページとなってしまっている。

ウィスキーのイメージも変わったなぁ。

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