高峯希桜(たかみねのぞみざくら)

ご覧の桜は、高峯第1展望台に咲く霞桜です。

このサクラが散る頃、いよいよ高峯の桜景色も終焉を迎えます。
高峯希桜(たかみねのぞみざくら)
右側が「高峯希桜」

実はこの桜には「高峯希桜」という名前が付けられています。

もちろん園芸品種ではない自生(野生)の桜なので、もともと名前があるわけではなく、勝手に名付けてしまったものです。

名付け親はsspのメンバーであり、大先輩のKさん。

写真のプロでもあるKさんは、毎年高峯や雨巻山の写真を撮り続けてくれていて、ポスターやパンフレットなど、sspの作る広告媒体に使われる写真はほほすべてKさんの撮影によるものです。

高峯希桜(たかみねのぞみざくら)
左上のサクラのアップは「高峯希桜」

そんなKさんは昨年、サクラの季節が終わると共に家庭の事情で東京に引っ越していきました。

「高峯希桜」は、そんな引っ越しを前に、Kさんが思い出のサクラとして命名していったものです。

ムードメーカーでもあったKさんがいなくなってしまったのは大変悲しいことでしたが、サクラの季節がやってきて、またその思いが強くなりました。

感傷的なものだけではありません。

高峯を毎日撮影してくれる人がいなくなったのは、人手不足のsspには大変な痛手で、私が例年よりも更に早起きして、その穴を埋めることになったわけです。

こうした事情から毎日高峯に登ることになったわけですが、Kさんがいつも撮っていたルートを回りながら、「高峯希桜」も、今日咲くか明日咲くかと観察していました。

やっと開花した4月11日、早速Kさんに開花したよとメールを送っておきました。

返事はなかったのですが、このメールを見てどうしても帰りたくなったと、急遽4/14の午後やって来たのです。

久し振りの再開に、旧交を温めるべく一緒に高峯に登り、もちろん「高峯希桜」も見てきました。

愛着のあるサクラだからでしょう、「今年はちょっと赤味が少なくて葉が早く成長しすぎだな」と、我々にはわからない違いを指摘していましたが、その時はまだ5分~7分咲き程度でした。

その後、我々のベースとなっている神社に戻ってきて、以前と変わらぬサクラの話やらバカ話をし、夕方帰って行きました。

帰り際には大使の任命をし、sspのスタッフジャンパーを手渡して、「またね」と言って別れました。

ほんの数時間でしたが、あの頃に戻ったようでホントに嬉しかったです。

高峯希桜(たかみねのぞみざくら)
かなりお茶目なオヤヂです

そんな「高峯希桜」が満開を迎えています。

高峯希桜(たかみねのぞみざくら)

芭蕉は「さまざまのこと思い出す桜かな」と詠みましたが、あれからも私はこの桜を見る度にKさんのことを思い出しています。

磯部桜のように真っ赤になって散るこの桜を、残りは僅かですが最後まで見届けようと思います。

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