2013年06月06日
桜文様に見る桜花観の変遷
伝統文様「桜川」
壁紙素材等に見る現代の桜文様は、ポップなものはもちろんのこと、流水花筏などの「伝統文様」を謳ったものでも、まず間違いなく花しか描かれていません。
私はこうした伝統文様“風”のイラストに違和感を感じるのですが、現代ではこれがフツーなんでしょうね。
こんなところにも「桜=ソメイヨシノ」の文化が定着してしまっていることが伺えます。.
しかし、本物の「伝統文様」にある桜には、必ずと言って良いほど芽(葉)が描かれているのです。
「文様」は「絵画」と違って、あくまでも様式化したモティーフですから、決してリアリズムを追求したものではないのですが、それでもまず芽のない桜は描かれていません。
これは「文様」というよりも、着物などに使われる「模様」.
この辺りを見ても、古来より日本人は芽があってこその桜だと認識していたことがわかります。
これは八重桜をモチーフにした文様
私は写真などを見ても、芽のない桜に魅力を感じないのですが、昔はそれが当たり前だったのではないかと思います。
これは「小彼岸桜」がモチーフでしょうか
ただ、だからすべて山桜というわけではなく、芽の色が青い(緑)ものも見受けられるところを見ると、里にはエドヒガンも多かったのでしょう。
枝垂れ桜をモチーフにした文様
もちろん見るからに山桜とわかるものも数多く描かれています。
私的に一番落ち着く桜文様
イラストを描く方たちも、こうした伝統文様を参考にしたりはしていると思うのですが、現代では逆に芽を描くことに抵抗があるんでしょうね。
現代にも通用しそうな桜文様
日本の伝統文様が消えてなくなってしまわないよう、我々もそのモチーフである山桜の顕揚に励まなければと思うのでした。
しかし、本物の「伝統文様」にある桜には、必ずと言って良いほど芽(葉)が描かれているのです。
「文様」は「絵画」と違って、あくまでも様式化したモティーフですから、決してリアリズムを追求したものではないのですが、それでもまず芽のない桜は描かれていません。
これは「文様」というよりも、着物などに使われる「模様」.
この辺りを見ても、古来より日本人は芽があってこその桜だと認識していたことがわかります。
これは八重桜をモチーフにした文様
私は写真などを見ても、芽のない桜に魅力を感じないのですが、昔はそれが当たり前だったのではないかと思います。
これは「小彼岸桜」がモチーフでしょうか
ただ、だからすべて山桜というわけではなく、芽の色が青い(緑)ものも見受けられるところを見ると、里にはエドヒガンも多かったのでしょう。
枝垂れ桜をモチーフにした文様
もちろん見るからに山桜とわかるものも数多く描かれています。
私的に一番落ち着く桜文様
イラストを描く方たちも、こうした伝統文様を参考にしたりはしていると思うのですが、現代では逆に芽を描くことに抵抗があるんでしょうね。
現代にも通用しそうな桜文様
日本の伝統文様が消えてなくなってしまわないよう、我々もそのモチーフである山桜の顕揚に励まなければと思うのでした。
Posted by ug at 09:00│Comments(0)│サクラぐるひ
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