2014年06月20日
amazonが3Dスマホを発売!!…ネットショッピングを囲い込み?
以前から話題になっていた米アマゾンの3Dスマートフォン「Fire Phone(ファイヤーフォン)」がついに発売になりました。
3Dディスプレイと3Dカメラが話題ですが、実は他にも、これまでにないさまざまな機能を備えたスマートフォンです。
米通信大手AT&T社の独占販売で、価格は2年契約で199ドル、端末単体だと649ドル(32GB)となっています。※64GBは100ドルプラス
現時点では米国内での発売ですが、将来的には日本でも発売される見通しですので、事前情報としていくつか特徴を紹介してみます。
まずはDynamic Perspectiveと呼ばれる3Dディスプレイです。
3D対応の地図やゲームアプリなどを利用する際に、画面を傾けたり顔を傾けると、これに合わせて画像もシフトするようになっています。
本体の角に配置された特殊な広角赤外線カメラが、利用者の顔の位置を正確に認識することで可能になった機能です。
ゲームだけでなく、アプリに合わせてショートカットやスクロールなど、さまざまなタスクが片手のジェスチャーで実行できるという、他のスマートフォンにはない機能です。
たぶん、アマゾンがこのスマホで最も力を入れただろう機能「Firefly」(firefly=ホタル)は、専用ボタンまで設けられています。
「Firefly」とは、3Dカメラによってこれまでのような印刷物だけでなく、対象となる画像、文字、バーコードなどを認識し、それを瞬時にネット上の情報と照合する機能です。
1億の物体やコンテンツなどを認識でき、文字だけでなく音楽にも対応しています。
例えば、デパートなどで欲しい商品にカメラを向けると、簡単にアマゾンの通販サイトに飛ぶことができ、価格を比較できてしまうというわけです。
アメリカではこうした「ショールーミング」と呼ばれる買い物の仕方が社会問題になっていますが、これに最適の(もちろんamazonで買い物をしてもらうための)スマホと言えそうです。
もちろん、ショッピングだけでなく、芸術作品などにカメラを向けると、ネット上の百科事典で解説を見ることができたり、電話番号など、記録したいデータに焦点を絞って画像を保存したりもできます。
とにかく対象物とインターネット上の情報とをgoogleなどでの検索を介さずに、瞬時にリンクさせてしまう「Firefly」こそが、このスマホ最大の特徴ではないかと思います。
日経新聞の映像 Dynamic PerspectiveとFireflyの特徴がよくわかります
アマゾンのタブレット「Kindle Fire HDX」で好評の、動画通話による顧客サポートです。
言ってみればこれ、iPhoneのSiriやdocomoのしゃべってコンシェルの「リアル版」のようなもの。
本来はオンデバイスで24時間365日無料の技術サポートを受けられる機能ですが、Siri同様技術以外の会話の相手に使う方も多いそうです。
応答に要する時間はなんと平均で9.75秒を実現しているそうですが、Fire phoneが普及してもこれが可能なのでしょうか。
先のDynamic Perspectiveで書きましたが、3Dディスプレイを実現するのが本体前面の四隅に配置された超広角域の専用カメラです。
この4つのカメラが中央のカメラと併せて、ユーザーの目の位置を特定し、先のスクロールや片手ジェスチャーでの操作を可能にしているのです。
背面のメインカメラはGALAXY S5にやや劣る13メガピクセルではあるものの、F値2.0という明るいレンズと光学式手ブレ補正機構の搭載により、暗い場所での撮影に強いのが特徴です。
Fire phoneとGALAXY S5、iPhone 5sとの撮影画像比較
また、画面が消えていても、必要な時に瞬時に写真が撮れるように、前述のFireflyキーを押すことで、すぐにカメラが立ち上がるのも特徴。
付属機能として特筆すべきは、撮った画像を無料で無制限に保存できるクラウドサービスでしょう。
他にも、Dolby Digital Plusのデュアルステレオスピーカーや、付属の絡まないフラットケーブルのイヤホンなどハード面での特徴もいくつかありますが、いずれも見ていくとamazonのコンテンツと連動していることがわかります。
Fire phoneを買うと、即日配達サービスや映画やテレビ番組、音楽コンテンツへのアクセスが可能なAmazon Primeへのアクセスが12か月間無料でついてくるところを見ても、まさに「顧客囲い込みのためのスマートフォン」と言って良いでしょう。
それどころか、書籍や音楽、ビデオなどのコンテンツサービスや、それこそネットショッピングすら利用していなかった人にもこれを促す「集客マシン」と言っても過言ではないように思います。
「我々にはお金を払ってアマゾンのサービスを使いたい数億人の顧客がいる」と自負するベゾスCEOの言葉にも、それが表れています。
既存のamazon利用者にとっては、これまでになく便利なスマートフォンではありますが、先の「ショールーミング」などを考えるとちょっと怖い気もしてきます。
米国内でのFire phoneの普及と、その後の影響がかなり気になりますね。
『Amazon Fire Phone, 32GB (AT&T)』
追 記
Fire phoneの和訳サイトを見たら、笑えたので画像を掲載しておきます。
消防士が勘違いして買わないといいですが…
火災のアプリ&ゲームを試してみたいです
現時点では米国内での発売ですが、将来的には日本でも発売される見通しですので、事前情報としていくつか特徴を紹介してみます。
まずはDynamic Perspectiveと呼ばれる3Dディスプレイです。
3D対応の地図やゲームアプリなどを利用する際に、画面を傾けたり顔を傾けると、これに合わせて画像もシフトするようになっています。
本体の角に配置された特殊な広角赤外線カメラが、利用者の顔の位置を正確に認識することで可能になった機能です。
ゲームだけでなく、アプリに合わせてショートカットやスクロールなど、さまざまなタスクが片手のジェスチャーで実行できるという、他のスマートフォンにはない機能です。
たぶん、アマゾンがこのスマホで最も力を入れただろう機能「Firefly」(firefly=ホタル)は、専用ボタンまで設けられています。
「Firefly」とは、3Dカメラによってこれまでのような印刷物だけでなく、対象となる画像、文字、バーコードなどを認識し、それを瞬時にネット上の情報と照合する機能です。
1億の物体やコンテンツなどを認識でき、文字だけでなく音楽にも対応しています。
例えば、デパートなどで欲しい商品にカメラを向けると、簡単にアマゾンの通販サイトに飛ぶことができ、価格を比較できてしまうというわけです。
アメリカではこうした「ショールーミング」と呼ばれる買い物の仕方が社会問題になっていますが、これに最適の(もちろんamazonで買い物をしてもらうための)スマホと言えそうです。
もちろん、ショッピングだけでなく、芸術作品などにカメラを向けると、ネット上の百科事典で解説を見ることができたり、電話番号など、記録したいデータに焦点を絞って画像を保存したりもできます。
とにかく対象物とインターネット上の情報とをgoogleなどでの検索を介さずに、瞬時にリンクさせてしまう「Firefly」こそが、このスマホ最大の特徴ではないかと思います。
日経新聞の映像 Dynamic PerspectiveとFireflyの特徴がよくわかります
アマゾンのタブレット「Kindle Fire HDX」で好評の、動画通話による顧客サポートです。
言ってみればこれ、iPhoneのSiriやdocomoのしゃべってコンシェルの「リアル版」のようなもの。
本来はオンデバイスで24時間365日無料の技術サポートを受けられる機能ですが、Siri同様技術以外の会話の相手に使う方も多いそうです。
応答に要する時間はなんと平均で9.75秒を実現しているそうですが、Fire phoneが普及してもこれが可能なのでしょうか。
先のDynamic Perspectiveで書きましたが、3Dディスプレイを実現するのが本体前面の四隅に配置された超広角域の専用カメラです。
この4つのカメラが中央のカメラと併せて、ユーザーの目の位置を特定し、先のスクロールや片手ジェスチャーでの操作を可能にしているのです。
背面のメインカメラはGALAXY S5にやや劣る13メガピクセルではあるものの、F値2.0という明るいレンズと光学式手ブレ補正機構の搭載により、暗い場所での撮影に強いのが特徴です。
Fire phoneとGALAXY S5、iPhone 5sとの撮影画像比較
また、画面が消えていても、必要な時に瞬時に写真が撮れるように、前述のFireflyキーを押すことで、すぐにカメラが立ち上がるのも特徴。
付属機能として特筆すべきは、撮った画像を無料で無制限に保存できるクラウドサービスでしょう。
他にも、Dolby Digital Plusのデュアルステレオスピーカーや、付属の絡まないフラットケーブルのイヤホンなどハード面での特徴もいくつかありますが、いずれも見ていくとamazonのコンテンツと連動していることがわかります。
Fire phoneを買うと、即日配達サービスや映画やテレビ番組、音楽コンテンツへのアクセスが可能なAmazon Primeへのアクセスが12か月間無料でついてくるところを見ても、まさに「顧客囲い込みのためのスマートフォン」と言って良いでしょう。
それどころか、書籍や音楽、ビデオなどのコンテンツサービスや、それこそネットショッピングすら利用していなかった人にもこれを促す「集客マシン」と言っても過言ではないように思います。
「我々にはお金を払ってアマゾンのサービスを使いたい数億人の顧客がいる」と自負するベゾスCEOの言葉にも、それが表れています。
既存のamazon利用者にとっては、これまでになく便利なスマートフォンではありますが、先の「ショールーミング」などを考えるとちょっと怖い気もしてきます。
米国内でのFire phoneの普及と、その後の影響がかなり気になりますね。
『Amazon Fire Phone, 32GB (AT&T)』
追 記
Fire phoneの和訳サイトを見たら、笑えたので画像を掲載しておきます。
消防士が勘違いして買わないといいですが…
火災のアプリ&ゲームを試してみたいです
Posted by ug at 02:30│Comments(0)│すまほ
コメントフォーム