今年はやや早め？…第1回ソメイヨシノ開花予想発表!!

2014年01月26日

今年はやや早め？…第1回ソメイヨシノ開花予想発表!!

年が明ければ、日に日に私の頭の中も桜の占める割合が増えてくるわけですが、いよいよ今年も第1回開花予想が発表されました。

開花予想を発表したのは、民間の気象情報会社ウェザーマップ。

それによると、今年は「平年並みかやや早め」とのことで、記録的に早い開花となった昨年よりは遅くなる見込みだそうです。

今年の冬は、特に西日本を中心に寒さが厳しかったことと、2月に一時気温の高い日が続く予想とのことで、桜が例年より早く目覚めるのではないかと考えられています。

まぁ、昨日今日の天気予報ですら大きく外れることが多いことを考えると、今から開花予想をしてもその精度は相当低いと思います。

目安というよりも、「いよいよサクラの季節がやってきますよ」という告知のための発表と考えた方が良さそうですね。

ただ、冬の寒さが厳しかったことで、今年は桜が十分冬眠できたことは確かでしょうから、3月に入って気温の高い日が数日続けば一気に開花するのは間違いないでしょう。

全国各地で予定されている「桜まつり」の準備を考えると、去年のような異常に早い開花はスゴイ迷惑。

われわれも先週定例会を開いて今年の準備は既に始まっていますが、願わくは平年並みの開花を期待しています。

ウェザーマップ社では、今後次の日程で開花予想を発表していく予定だそうです。

・第1回　1/24(金)　九州～関東・北陸(新潟・長野除く)
・第2回　2/ 7(金)　新潟・長野・東北南部予想開始
・第3回　2/21(金)　東北北部予想開始
・第4回　2/28(金)　北海道予想開始
　～3/6(木)以降、実況は毎日、予想は毎週月・木に更新～

他にも、日本気象予報協会では、2月7日に第1回の開花予想を予定しています。

興味のある方は是非チェックしてみてください。

というわけで、24日に発表された第1回開花予想を紹介してみましたが、「もう!?」と思われる方もいるかもしれません。

しかし、実は沖縄では既に今月18日より“日本で一番早い桜まつり”「八重岳桜まつり」が開催されているんです。

沖縄の場合はソメイヨシノではなくて緋寒桜ですから※、俗に言う「サクラ前線」とは別なのですが、来月に入ると本州で一番早く桜の見られる「河津桜まつり」も開催になります。

※沖縄の桜まつりについては『沖縄と北海道のサクラ前線』をご覧ください。

「2014年河津桜まつり」は2月5日～3月10日で開催

もう、桜の季節は始まっているんですね。

今年はやや早め？…第1回ソメイヨシノ開花予想発表!!

余談ですが、「八重岳桜まつり」のHPで開花状況を見ると「桜の冬眠」について面白いことがわかりますので、ちょっと解説したいと思います。

現在同HPには22日の開花状況が、八重岳の「山頂付近」、「中腹付近」、「ふもと付近」と画像で掲載されていますが、よく見ていただくと「あれ？」と思うことがあるのですがお気づきでしょうか？

今年はやや早め？…第1回ソメイヨシノ開花予想発表!!

1月22日の八重岳の緋寒桜開花状況「本部町HP」より

「山頂付近」が7分咲き程度なのに対し、「中腹付近」では3分～5分咲き、「ふもと付近」では1分咲き程度であることがわかります。

本州の山に咲く桜(「山桜」が多い)の場合、吉野山の「下千本」「中千本」「上千本」…を例に挙げるまでもなく、ふもとから「咲き上がる」のが普通です。

桜前線が北上するように、桜は暖かいところから咲き始めるので、気温の低い山頂付近は一番遅く咲くわけです。

しかし、沖縄の桜はこれと逆なのです。

これはなぜかというと、桜には充分な「冬眠」が必要なのですが、沖縄のように冬でも暖かい地域では、この「冬眠」が充分にできないからなのです。

比較的気温の低い山頂付近の桜の方が、ふもとの桜よりも冬眠ができるため、沖縄では山頂から「咲き下りる」現象が見られるというわけです。

これを見ると、冬の寒さも桜にとってはとても大切なのだということがわかりますね。

さて、私もこの記事を見てから、「山桜魂」が冬眠から目覚めてしまったようです。

今後は5月のGWまで、「サクラぐるひ」の記事をガンガン書いていくことになると思います。

どうぞ、本年もよろしくお願いいたします。

同じカテゴリー（サクラぐるひ）の記事画像