2008年09月04日
『桜川遺産』がまたひとつ・・・

店の前に、お坊さんと駅前の区長さん達が集まっ
ているので、何かと思ったら、高さ30cm程の石碑
と向かい合っている。
どうやら、この石碑を撤去するみたいで、これから
お坊さんに供養してもらうようです。
その後仕事をしていると、チーンチーンという鐘の音が
聞こえていましたが、手が空いた時にまた見てみ
ると線香だけが残っていました。

供養された石碑にばかり目がいっていましたが、
そういえば、誰かが「橋の一部」と言っていた平た
い石と、折れて立てかけてあったもう一つの石碑
がありません。

以前の石碑周辺('07/8/31撮影)
どこに行ってしまったのだろう?
捨てられてしまったのだろうか?それとも別な場
所に移された?
区長さんに「どこに?」とすぐにでも聞きたい気持
ちでしたが、「聞いたところで…」という気持ちもあ
り、結局「最後の記念に」写真をパチパチ撮っただ
け。
こんな時に一眼デジカメが手元にないのが悔しい。
今日、明日にも壊されて撤去されてしまうだろう
石碑には「大正」の文字だけがハッキリ見えます。

てことは、間違いなく100年近く前からあったもの
のはず。
気づいた時からずっとあるので、自分や近所の人
は当たり前になってますが、余所の人から見ると
「なんでこんなところに?」でしょう。
しかも、ここはゴミ収集所になってますから、回収
日に見たら「誰かが捨ててった?」と思われても
おかしくありません。
今回の撤去は、前の家の新築工事の影響みた
いですが、新たな家が建つことよりも、自分的に
は昔からずっとあるものがなくなってしまうことの
方が大事件です。
なんだか寂しいなぁ。
子どもの頃はよくこの石碑の上に立ったり、腰掛
けたりしてたなぁ、なんて自分自身の思い出はも
ちろん、(もう今はいない)オジイサンやオバアサンもこの
石碑を見て暮らしていたんだよなぁ、なんて思うと
尚更。
自分にとっては、かなり大切な『桜川遺産』が、ま
たひとつ姿を消します。
Posted by ug at 13:20│Comments(0)│さくらがわーるど
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