2013年12月30日
ついに完結!!…『WORST』33巻

このところ新書ばかり読んでいる私ですが、新書コーナーと共にチェックするのが少年チャンピオンのコミックスコーナーです。
はい、目的は、昨年の12月の『WORST』、今年2月の『WORST 31巻』で書きましたように、私が唯一読み続けているマンガが発売されたかどうかを確認するためです。
『WORST』に書きましたが、誰かにもらった1巻が面白くて、2巻からは自分で買って読み続けてきたマンガです。
既に30巻の時点で「ネタも尽きてきたかな?」と書いているように、この辺りからは発売が待ち遠しいという程でもなくなっていましたが、新たな展開を期待する気持ちもあって、週刊少年チャンピオンを読んでいないにもかかわらず、発売から1週間と遅れずに買っておりました。
そんな33巻は、発売の2日後の8日には“気づいて”買ったわけですが、帯を見ればなんと「ついに完結!!」の文字が…
読む前から一抹の寂しさを感じつつも、「…やっとこれでコミックコーナーのチェックから解放される」という安堵感もありました。
で、その中味ですが…
やはり、初期のような「相当青臭いのだけれども、いい歳こいたオッサンの心の琴線にも触れる」ようなところは、まったく感じられませんでした。
男同士の友情のような部分も描かれてはいるのですが、なんとも取って付けたような話で、ワクワクするような事件も起こらず、淡々と卒業を迎えていく、といった感じです。
関西最強の男ビスコと主人公月島花の対決も、実際の喧嘩シーンは描かれておらず、なんとなく「描いておかなければ」という、やっつけ感が漂ってきます。
もう一方の主役と言える武装戦線について描かれなかったこともあり、13年という長きにわたる連載の最期としては、かなり寂しい気がしました。
作者の高橋ヒロシ氏も大人になっちゃった…いや、「成功しちゃった」からなのかなぁ?
なんとなく昔の勢いが感じられず残念でした。
こういう終わり方だったら、20巻くらいで完結しちゃった方が作品全体の質は高かったと思うんですけどねぇ。
まぁ、これで未練なく『WORST』の呪縛から逃れることができる、という意味では助かりましたけど^^;
33巻で唯一救われたのは、映画のエンドロールのように鈴蘭高校の“からす”どもの姿が描かれた背景に流れる(?)、THE BLUE HEARTSの『終わらない歌』でしょうか。

これはまさに最終巻にドンピシャハマる歌でした。
ていうか、この歌の背景がなかったら、なんとも陳腐な絵ズラになってしまったことでしょう。
頭の中で流れる『終わらない歌』が、絵よりも強く「最終回」を盛り上げてくれた感じです。
というわけで、相当辛口なコメントを書いてしまいましたが、思い返せば、『WORST』には大変楽しませてもらいました。
初期の頃は2度3度と読み返しては、ひとりこっそり涙するようなこともあって、心地よく感情を揺さぶってくれました。
青臭い心を忘れかけた時には、また1巻から読み返してみようかなと思っています。

既に30巻の時点で「ネタも尽きてきたかな?」と書いているように、この辺りからは発売が待ち遠しいという程でもなくなっていましたが、新たな展開を期待する気持ちもあって、週刊少年チャンピオンを読んでいないにもかかわらず、発売から1週間と遅れずに買っておりました。
そんな33巻は、発売の2日後の8日には“気づいて”買ったわけですが、帯を見ればなんと「ついに完結!!」の文字が…
読む前から一抹の寂しさを感じつつも、「…やっとこれでコミックコーナーのチェックから解放される」という安堵感もありました。
で、その中味ですが…
やはり、初期のような「相当青臭いのだけれども、いい歳こいたオッサンの心の琴線にも触れる」ようなところは、まったく感じられませんでした。
男同士の友情のような部分も描かれてはいるのですが、なんとも取って付けたような話で、ワクワクするような事件も起こらず、淡々と卒業を迎えていく、といった感じです。
関西最強の男ビスコと主人公月島花の対決も、実際の喧嘩シーンは描かれておらず、なんとなく「描いておかなければ」という、やっつけ感が漂ってきます。
もう一方の主役と言える武装戦線について描かれなかったこともあり、13年という長きにわたる連載の最期としては、かなり寂しい気がしました。
作者の高橋ヒロシ氏も大人になっちゃった…いや、「成功しちゃった」からなのかなぁ?
なんとなく昔の勢いが感じられず残念でした。
こういう終わり方だったら、20巻くらいで完結しちゃった方が作品全体の質は高かったと思うんですけどねぇ。
まぁ、これで未練なく『WORST』の呪縛から逃れることができる、という意味では助かりましたけど^^;
33巻で唯一救われたのは、映画のエンドロールのように鈴蘭高校の“からす”どもの姿が描かれた背景に流れる(?)、THE BLUE HEARTSの『終わらない歌』でしょうか。

これはまさに最終巻にドンピシャハマる歌でした。
ていうか、この歌の背景がなかったら、なんとも陳腐な絵ズラになってしまったことでしょう。
頭の中で流れる『終わらない歌』が、絵よりも強く「最終回」を盛り上げてくれた感じです。
というわけで、相当辛口なコメントを書いてしまいましたが、思い返せば、『WORST』には大変楽しませてもらいました。
初期の頃は2度3度と読み返しては、ひとりこっそり涙するようなこともあって、心地よく感情を揺さぶってくれました。
青臭い心を忘れかけた時には、また1巻から読み返してみようかなと思っています。

Posted by ug at 22:30│Comments(2)│ほんのはなし
この記事へのコメント
ワーストのレビューを探してたところこちらのブログ主様のレビューを見つけました。ブログ主さま、私もほかの読者の方たちも作者の勢いがなくなったという同じ感想にぶつかりました。クローズのころは勢いもありワクワクする展開がいっぱいあったのにワーストのほうは展開が遅く見開きページが大量にあったことが残念でした。同じ感想をお持ちの方がおりほっとしてます。レビューありがとうございました!
Posted by 通りすがり at 2014年08月15日 11:26
>>通りすがりさん
コメントありがとうございます。
私も「クローズ」や「キューピー」も読んでいますが、比べてみても、やはり通りすがりさんと同様、「ワースト」の間延び感は否めませんね。
絵はどんどん上手になって、坊屋春道くんの頃とは見違えるほどなので、これでストーリーが充実していれば、クローズを超える作品になったと思うんですけどねぇ。
こちらこそ同様の感想を持った方がいて安心しました。
ありがとうございました!!
コメントありがとうございます。
私も「クローズ」や「キューピー」も読んでいますが、比べてみても、やはり通りすがりさんと同様、「ワースト」の間延び感は否めませんね。
絵はどんどん上手になって、坊屋春道くんの頃とは見違えるほどなので、これでストーリーが充実していれば、クローズを超える作品になったと思うんですけどねぇ。
こちらこそ同様の感想を持った方がいて安心しました。
ありがとうございました!!
Posted by ug
at 2014年08月16日 09:35

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